いろどり繭からできた生糸を八王子にある森田撚糸工場に持参し、撚糸をして織物用に生糸を加工してもらいます。森田さんのお隣には染色工場、メリヤス工場、精錬工場などが。昔は1つの町内で織物が完成できたそうです。八王子では今もネクタイとスカーフなどを生産しています。
森田撚糸工場、戦後すぐの建物です。森田一郎さんと徳治さんのご兄弟が工場をきりもりしています。明治時代は糸問屋として横浜にも卸していました。撚糸を始めたのは昭和13年から。
かつて八王子には撚糸工場が200軒ほどありましたが今は10軒。3年前に撚糸組合も解散しました。八王子は高尾山からのきれいな地下水があったので染色が盛んでした。いまでも森田さんちでは井戸水が使えるそうです。
工場の前で。工場見学は絶対にできません。(笑)
「親父の代からの家訓で、工場は一切見せてはならないときつく言われているんだよね。」と森田兄弟の弟さん。
工場のガラスも「親父が外から見えないように白くペンキを塗ったんだ」とのこと。
ますます、興味がわきます~。
昔からショール・スカーフ用の新製品の糸の開発に熱心だったため、森田さんでなければ作れない糸がたくさんあるのです。事務所には糸の開発で受賞したたくさんの表彰状が飾られています。
手織り教室を主宰している所沢の田口和子さんと糸の相談をしているところ。糸つくりのプロに聞く糸の話は面白くて、ついつい長居に。
お召しやちりめんの糸もできるそうで、個人用に1反分から撚糸をしてくれます。
いろどりの生糸は縦糸6本よりで上700回、下800回の撚糸をしてもらいます。
横糸は10本より130回転、とのことです。
20キロあるので約半月かかるとのこと。一日1,5キロずつぐらいしかできないようです。糸の加工賃は1キロ2800円。手間と時間、効率などよりもやはり仕事に対する責任感とお客さんの要望にどのようにでも応えます、というプロ意識。代々の家業への誇りを強く感じました。養蚕農家、製糸会社、撚糸工場、どこも日本からこの技術をなくしたくないという個人の踏ん張りで持っていることを感じます。
私たちの「顔の見えるきものつくり」にも賛同してくださり、またいつでも糸のはなしを聞きにきていいですよ~とのこと。森田兄弟撚糸工場さん、どうぞよろしくお願いします。
撚糸って何?http://www.nenshi.or.jp/about_nenshi.html
森田撚糸工場、戦後すぐの建物です。森田一郎さんと徳治さんのご兄弟が工場をきりもりしています。明治時代は糸問屋として横浜にも卸していました。撚糸を始めたのは昭和13年から。
かつて八王子には撚糸工場が200軒ほどありましたが今は10軒。3年前に撚糸組合も解散しました。八王子は高尾山からのきれいな地下水があったので染色が盛んでした。いまでも森田さんちでは井戸水が使えるそうです。
工場の前で。工場見学は絶対にできません。(笑)
「親父の代からの家訓で、工場は一切見せてはならないときつく言われているんだよね。」と森田兄弟の弟さん。
工場のガラスも「親父が外から見えないように白くペンキを塗ったんだ」とのこと。
ますます、興味がわきます~。
昔からショール・スカーフ用の新製品の糸の開発に熱心だったため、森田さんでなければ作れない糸がたくさんあるのです。事務所には糸の開発で受賞したたくさんの表彰状が飾られています。
手織り教室を主宰している所沢の田口和子さんと糸の相談をしているところ。糸つくりのプロに聞く糸の話は面白くて、ついつい長居に。
お召しやちりめんの糸もできるそうで、個人用に1反分から撚糸をしてくれます。
いろどりの生糸は縦糸6本よりで上700回、下800回の撚糸をしてもらいます。
横糸は10本より130回転、とのことです。
20キロあるので約半月かかるとのこと。一日1,5キロずつぐらいしかできないようです。糸の加工賃は1キロ2800円。手間と時間、効率などよりもやはり仕事に対する責任感とお客さんの要望にどのようにでも応えます、というプロ意識。代々の家業への誇りを強く感じました。養蚕農家、製糸会社、撚糸工場、どこも日本からこの技術をなくしたくないという個人の踏ん張りで持っていることを感じます。
私たちの「顔の見えるきものつくり」にも賛同してくださり、またいつでも糸のはなしを聞きにきていいですよ~とのこと。森田兄弟撚糸工場さん、どうぞよろしくお願いします。
撚糸って何?http://www.nenshi.or.jp/about_nenshi.html
11月7日のシンポジウムに森田さんも参加してくださいます。糸を作り出すばかりで製品になったものを見る機会はあまりないそうです。撚糸の仕事は普通はなかなか知る機会がありませんね。