藍染めに没頭していましたが、お腹がすきました。お楽しみのお昼は、加須の手打ちうどんの老舗「子亀」です。
ここが発祥と言われる、冷汁うどんのセットをいただきます。つるつるしこしこのうどんが、ごまみそ味の汁にベストマッチ! これだけでも結構な量なのに、さらに、おこげが香ばしいたけのこご飯、揚げ立てのかき揚げとイカ天、お新香まで付いていました。埼玉の郷土料理を本場で味わえるのが、このツアーのいいところです。
お腹も大満足になったところで、最後の訪問先の「橋本弥喜智商店」に到着。
ここは日本でただ1軒、「手がき鯉のぼり」の技を守るお店。まずは風情あるお座敷で、TVで紹介された時のもようを拝見しました。
その後に案内された作業場は、カラフルでビックリ!お若い職人さんが、懸命に鯉のぼりに色をつけています。
こちらが社長の橋本隆さん。埼玉県認定伝統工芸士でもあります。お父さまが急逝し、まだ20代の時に社長になって大変なご苦労をされたそうです。でも、あくまでも優しく明るい語り口で、何もわからない私たちに、鯉のぼりの興味深いお話をして下さいました。
その足元では、若手職人さんの手で丁寧に色が重ねられていきます。今ではほとんどがプリントになってしまった鯉のぼりですが、こういう現場を見ると、やはり手仕事の温かみを感じます。そしてこの後、全員がサプライズな体験をすることになったのです。(つづく)