やっと、春らしく・・・というよりすっかり初夏の装い。
世の中、絶好の行楽シーズン到来と言うところですが、
乳がん患者の方のご遺志とご寄付によって、始まった
『乳がんの理解を深めるために』という講演聴講。
今回は、
【乳がんの治療の考え方】と【質問コーナー】の流れ。
前者はすでに周知のことがほとんど。
忘れていたこともあったけど。
乳がんになる割合が、現在は14人に一人。
確か、アタシが罹患した2012年は16人に一人だったような・・・
30年前は、50人に一人だったのが、
いまや「8人に一人が乳がんにかかるアメリカ人女性」に迫っていると。
これは、何度か聞き及んでいる「欧米化したライフスタイル」により、
エストロゲンにさらされている期間が長くなる傾向で、
乳がんが増えている。
閉経後の乳がん罹患の理由は、肥満であると。
ふと思い出せば、確かに乳がん発覚前は、
今より5kg、体脂肪も10%弱多かったもんなぁ~
肥満⇒脂肪増加⇒アロマターゼが増える
⇒男性ホルモンがエストロゲンに変換
質問コーナーは、事前にファックスで質問を集めて、それに答えるもの。
11の質問に答えてくださって、
それぞれに質問の内容に絡めて細かく説明。
興味深かったのは4つ。
1.乳がん手術後のヨガ
(乳房全摘+リンパ節郭清で、リンパ浮腫が気がかり)
大きな負担がかからないような動作であれば、OK。
画像を表示してくれて、ヨガ行者(?)のような形でなければいい。
患側の腕を使った場合は、次のようにするといい。
*肩を上げたり、さげたりする。
*両手を広げたり、閉じたりする。
*ボールを握りしめる。
2.術後フォロー中の画像検査
(アタシの質問でもあったけど、複数の方が質問)
無症状の患者には、定期的なCT・骨シンチ・PETなどの検査を勧めていない。
ランダムな臨床検査の結果がでていて、定期検査の有無によって、
死亡率には変わりはないと・・・いうことで。
ただし、再発を疑う症状の場合は、検査で再発の有無を確認する。
もちろん、患者側からの要望で行う場合もある。
定期的な問診・視触診やマンモは有用。
この先生は、患者さんが入ってくるときの
表情や態度をよ~く見るようにと、
後進の先生に言っているそうです。
いつもと違う状況で判断しているとのこと。
3.ホルモン剤の内服の期間
タモキシフェンは5~10年。一昨年までは5年だったが、10年内服へ。
ただし、早期の場合は、5年。
アロマターゼ阻害剤は5年+α。
現在、臨床試験を行っており、10年になるだろうとのこと。
4.pCR(病理学的完全奏効)
術前薬物療法で、化学療法単独で25%、
化学療法+ハーセプチンで30-50%の患者に
がん細胞が、画像検査などで見えなくなる。そうだったとしても、
手術を行って病理検査を行なわなければならない。
そこで、乳房にがんの遺残無しとなったとき、pCRとなる。
本やネット上でこれらのことは書かれていて、
何となく読み知っていたものの、
こうして実際に聞いてみると、すぅ~っと、腹に落ちていくね。
しばしの間、もやもや解消。
次回、11月1日(土)と半年も先だけど、
忘れないようにしなくちゃな
花木園・・・水芭蕉とクロッカス
春です。
クリックよろしくね
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世の中、絶好の行楽シーズン到来と言うところですが、
乳がん患者の方のご遺志とご寄付によって、始まった
『乳がんの理解を深めるために』という講演聴講。
今回は、
【乳がんの治療の考え方】と【質問コーナー】の流れ。
前者はすでに周知のことがほとんど。
忘れていたこともあったけど。
乳がんになる割合が、現在は14人に一人。
確か、アタシが罹患した2012年は16人に一人だったような・・・
30年前は、50人に一人だったのが、
いまや「8人に一人が乳がんにかかるアメリカ人女性」に迫っていると。
これは、何度か聞き及んでいる「欧米化したライフスタイル」により、
エストロゲンにさらされている期間が長くなる傾向で、
乳がんが増えている。
閉経後の乳がん罹患の理由は、肥満であると。
ふと思い出せば、確かに乳がん発覚前は、
今より5kg、体脂肪も10%弱多かったもんなぁ~
肥満⇒脂肪増加⇒アロマターゼが増える
⇒男性ホルモンがエストロゲンに変換
質問コーナーは、事前にファックスで質問を集めて、それに答えるもの。
11の質問に答えてくださって、
それぞれに質問の内容に絡めて細かく説明。
興味深かったのは4つ。
1.乳がん手術後のヨガ
(乳房全摘+リンパ節郭清で、リンパ浮腫が気がかり)
大きな負担がかからないような動作であれば、OK。
画像を表示してくれて、ヨガ行者(?)のような形でなければいい。
患側の腕を使った場合は、次のようにするといい。
*肩を上げたり、さげたりする。
*両手を広げたり、閉じたりする。
*ボールを握りしめる。
2.術後フォロー中の画像検査
(アタシの質問でもあったけど、複数の方が質問)
無症状の患者には、定期的なCT・骨シンチ・PETなどの検査を勧めていない。
ランダムな臨床検査の結果がでていて、定期検査の有無によって、
死亡率には変わりはないと・・・いうことで。
ただし、再発を疑う症状の場合は、検査で再発の有無を確認する。
もちろん、患者側からの要望で行う場合もある。
定期的な問診・視触診やマンモは有用。
この先生は、患者さんが入ってくるときの
表情や態度をよ~く見るようにと、
後進の先生に言っているそうです。
いつもと違う状況で判断しているとのこと。
3.ホルモン剤の内服の期間
タモキシフェンは5~10年。一昨年までは5年だったが、10年内服へ。
ただし、早期の場合は、5年。
アロマターゼ阻害剤は5年+α。
現在、臨床試験を行っており、10年になるだろうとのこと。
4.pCR(病理学的完全奏効)
術前薬物療法で、化学療法単独で25%、
化学療法+ハーセプチンで30-50%の患者に
がん細胞が、画像検査などで見えなくなる。そうだったとしても、
手術を行って病理検査を行なわなければならない。
そこで、乳房にがんの遺残無しとなったとき、pCRとなる。
本やネット上でこれらのことは書かれていて、
何となく読み知っていたものの、
こうして実際に聞いてみると、すぅ~っと、腹に落ちていくね。
しばしの間、もやもや解消。
次回、11月1日(土)と半年も先だけど、
忘れないようにしなくちゃな
花木園・・・水芭蕉とクロッカス
春です。
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患者の表情や態度で何かを感じてくれる医師かあ。
理想だけどなかなかいないだろうけど、そう願いたい。
私の主治医もたくさんの患者さんを抱えていて、
そんな願いが届く気がしなかったけれど。
最近思うのは、末期患者となるとぐんと数が減るし、
さすがに医師も人間としていい加減なことはできないと思うのか、とても距離が縮まりました。
複雑な心境ですけどね^^;
ハーセプチンをはじめとして、分子標的薬には大いに期待したいですね。
完全奏功・・良い響きだ~ ´ω`~*
前ほど、聴講しなくなりました。でも、この先生のは続けて聴いていければと思ってます。勝手に親しみを持ってます(;^_^A
講演先の近くに、美味しいお餅やさんがあるのも、出かける要因の一つであります\(//∇//)\