右往左往の乳がんの日々

2012年7月乳がん告知。怒涛の術前化学療法・手術・放射線のフルコース治療終了。それでも、小さなことで揺らぎます~

2012年、締めくくる。

2012-12-31 19:14:32 | 日記
ブログを始めて、今日で154日。

振り返れば、
暑い夏に、告知を受けて、
半ば、退職も考えつつ、
実家に身を寄せて、
治療することになりました。
大げさに言えば、背水の陣の心境でした・・・

ブログにその気持ちを書き始めたことで、
自分の身近のものを見つめなおし、
そして、『いのちが限りあること』の当たり前を
改めて感じとることができたのだろうと、
今は思っています。
だからこそ、前向きに生きていかなくちゃ。

皆さんの真摯に病気に向かう姿やその気持ち、
時には揺れ動くとも、
それを優しく見守ってくれている人たちもいる。
それは、とても心を和ませるものです。

また、来年も、皆さんから英気をもらって、
よりゆったりした時間を過ごしていければと思っています。

これから、
ダウンタウンのがきの使いやあらへんで
「これから、笑ってはいけない熱血教師24時!!」を
見て笑いまくります

皆さん、本当にありがとうございました!!
よいお年をお迎えくださいませ。

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

今年最後の診察日

2012-12-28 19:38:49 | 手術準備
今日は、今年最後の診察日そして手術方法を決める日・・・

主治医の診察担当日は月・木曜日。
いつもの曜日とは違うため、診察室が違うもんで、
主治医は、アナウンスで何回も診察室のナンバーを間違っている。
そのたびに、看護師さんが出てきて
『□□さん、こちらで~す』と声をかけなくちゃならない事に。

主治医のアナウンス。当然、間違ってるぅ~~
「げに恐ろしきは、毎日の習慣」ですかね。
もう、ついついいつもの癖で、口から出ちゃうのでしょうね。

診察室に入っていくと、モニターに2つの画像が用意されている。
初めて見せてもらう治療BEFORE/AFTERの乳房画像。
まぁ二つ比べるとよ~くわかる。
かなり、乳房全体が白っぽくって、がん細胞が広がっていたBEFOREの画像。
その白っぽさが、もう一枚の画像には、ほとんど認識できない。

主治医曰く、
『8月のときには、がんがにゅうぼう全体に広がっていたんだけど、
 今はほとんど見られないんですよ。ただ、まだ、この辺にちょっとありますね』
『○○○さんは、全摘ということだったので・・・』
『先生、もし温存の場合、かなりの部分とらなくちゃいけないんですよね?
 皮膚まで浸潤していたし・・・』
『う~ん、変形する可能性もあります。温存の可能性は残っているけど、
 かなり難しいと思う。僕は全摘を薦めします』
『では、やはり全摘で手術お願いいたします』

『先生、術前で二つの薬使いましたよね?どちらが効いたか分かるんでしょうか?』
『単体で使うより、二つ同時に使っていく方が効果があります。
 術後の検査で、また抗がん剤使う可能性もありますから』
『ええええっ、抗がん剤いぃぃ、また
会話続ける気力抜ける・・・

とはいえ、主治医の話では手術ができるぎりぎりの瀬戸際だった。
いかに、自分ががんに対して無知であっても、
やはり再発・転移の可能性が大きいのは分かる。
放射線治療ありのの、ハーセプチン投与ありのの、
抗がん剤プラスの可能性ありありで、
術後補助療法は、病理結果ではフルコースになりそうだわぁ

主治医との話の後、久しぶりにあの優しい治験コーディネータのお姉さんと遭遇。
『先生、化学療法すご~く効いてたって言っていたでしょう?』
『ええ、画像見て私もびっくりしちゃった』
『手術は、来年早々?』
『8日になりました』
『じゃあ、先生の歳初めの手術だね。病室訪ねますね』
『ええ、ありがとうございます。いろいろお世話になりました』
『でも、まだまだ終わりじゃないからね、治療頑張りましょう』
そうだった・・・まだまだ、治療は続くんだった。

ポチッとクリックよろしくね
にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

二人の女性ジャーナリスト

2012-12-26 16:45:05 | 覚えておきたいこと
夏に思いっきり、身の回りのものを処分・・・「断捨離」というやつですね。
そのとき、かなりの本を捨てまして、
その経験から本を買って処分するという行為は、心が痛む。
それで、最近は図書館を利用することを覚えたのであります。

徒歩10分くらいのところに、地区センター図書室なるものがあって、
ネットで予約しておくと、そこへのお届けも可能。
図書室だから、図書館よりは蔵書の数は少ないけど、
まぁ、自分の読書量から見ると、十分

そんな中で見つけたのが、【がん】というタイトルのある本。
どうも、【がん】という言葉が入っていると、反応しちゃう・・・
二人の女性ジャーナリストのかなり古い本。
いろいろ読みまくり

中島みち氏と故千葉敦子氏、
中島氏は1970年、千葉氏は1981年に乳がんが見つかっている。
30~40年前のことであり、患者にはがんということは隠す時代。
両氏ともインフォームド・コンセント、
「医療側が真実を告げること」
「自分の身に起こることをよく理解できるように説明すること」
「自発的な同意であること」
を求めていた。闘争型の乳がん患者だったと思う。

今では、患者に対してがんであることを告知し、
医療関係者からの説明があったり、
がんの症状や治療方法などを説明した小冊子が用意され、
患者向けに書かれた書籍も手に入り、
また、それぞれの医療機関からのネット上での情報の開示で、
患者自身がその症状をより理解できうる環境に
おかれるようになってきている。

千葉氏が80年代、NYで再発の治療を受けた状況は、
現在の日本の状況に近いかと思う。
当時すでに、アメリカではドクター・レポーターが
「しろうとにも分かるがん情報」を流していたが、
彼女はさらに本で勉強して、準備をしてから医師と会っていた。
「医師が一から教えてくれるなどとは期待しない」とまで書いている。
残念ながら、1987年彼女は亡くなるが、納得のいくまで闘っていた。

その中で、彼女がデカドロンの副作用で治療を受けた日は
一睡もできずって書いていた。
私もデカドロンを受けていて、抗がん剤投与すぐはめちゃめちゃ眠くって、
居間でゴロンと横になって、夜になると眼ギランギランで眠れなかったことがあった。
デカドロンだったのかと、いやぁ~、30年前の彼女の本から学びましたワ。
主治医に聞けばいいものの、夕方寝ていたせいだなぁと
勝手に決め付けていた。しろうと判断は、あぶない



『患者本人が、自分の身体を観察することが、いかに重要であるか、
 医師の言葉を鵜呑みにしないことが、どんなに大事なことか。
 納得のいく説明を聞くまでは、しつこく頑張ることがどれだけ必要か。
 どんなに優秀な医師でも神ではないのだから、見逃しはあり得る。
 どんなに献身的な医師でも、患者以上に患者の身体に興味を
 持ち続けることはあり得ない』
 -千葉敦子「よく死ぬことは、よく生きることだ」抜粋-

中島みち氏も同様なことを書かれている。
彼女は、お姉さんそしてご主人を、がんで亡くすという悲しい経験を持つ。
『ふだん決して自律的に考えたり行動したりすることのない自立していない人間が
 病気になったときにだけ、突如、自律的になれるかと
 疑問を投げかける外国の学者もいます。耳が痛いです。
 それに、医療者と患者のあいだには埋めがたい情報格差があるのに、
 うっかり「患者が主役」などと祭りあげられてしまったら、
 選択の責任を背負わされて損するのは患者のほうだと思います。
 でもここは、いちばん!心を励まして自分が納得できるところまで、
 医療者に粘り、本物の主役になりましょう。
 医療の結果のすべてを引き受けるのは、後にも先にも一回きりの、
 この身体ひとつしかないのですから』
-中島みち「がんと闘う・がんから学ぶ・がんと生きる」抜粋-

彼女たちががんを罹患したのは、10年一昔というなら三昔、四昔の話。
医療の世界は進歩したのだろうし、中には治療の内容が変わっているのだろうが
手術や化学療法、放射線療法は続いている。
そして、今もがん=死という思いは、依然残っていると思う。

がん患者となって、日々、それも刻々と
いろいろな思いは変わっていくだろうが、
自分の抱えている疑問やら問題やらをじっくり考えて、
行動していかなければと、改めて感じる。

ポチッと応援のクリックよろしくね
にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ

 

主治医のお話

2012-12-24 16:09:51 | 手術準備
検査を終えて、ほとんど空っぽになった診察室前の待合室へ。
待っているのは、私と中年ご夫婦の2組だけ。

先生方も診察室にいないらしく、ひっそりと静まり返っている。
しばらくすると、主治医が戻ってきて、
アナウンスが入る。

診察室に入ると、即、手術の話。
やはり、以前に言われた通り、1月8日が手術日。
で、入院はその前の金曜日、4日に。
『ええっ、そんなに早くに入院ですか・・・』
前日に入院してブログ村の皆さんの記事から
勝手に月曜日が入院日だと、考えていた。
『前日では忙しいので、ここでは金曜日に入院してもらう事になってます』
『はぁ、わかりました。』と不承不承うなづく。
『手術の内容は、全摘か温存かなんですが』
『私は、全摘だと思っていましたが・・・
 それより、リンパのほうが気になっているのですけど』
『リンパに転移していた場合、リンパ節郭清つまり取る事になっているんですよ』
『年内にもう一度、来てもらって、手術の説明をしたいですけど、
 来週の木曜日か金曜日どちらがいいですか?』
昨日一夜漬けで、手術の仕方とかを読んできたのだが、
検査がついさっき終ったばかりで、内容をすぐ決められるわけないなぁと、納得。
ということで、もう一度病院に行く事に、

*ここは、私のメモ書き*
乳房切除術のことは調べていて、がんの状態で術法が異なってくる。
(1)単純乳房切除術:非浸潤がんで、大胸筋、小胸筋を残す術法、ただし乳房温存療法へ
(2)胸筋温存切除術:
*オースチンクロス手術:大胸筋、小胸筋を残し、リンパ節レベル2まで郭清
*ペイティー手術:大胸筋を残し、小胸筋切除、リンパ節レベル3郭清
(3)乳頭乳輪温存全乳腺切除術:乳腺だけを切除、同時に乳房形成術も多い
(4)ハルステッド手術:大胸筋、小胸筋切除、リンパ節郭清、現在ほとんどなし

全摘確実だと思っていたのに、ここで温存の話がでるなんてサ・・・
とりあえず、乳房温存手術を調べておこうかなぁ。
来週また、話が戻ってたら噛み付く事にしようっと

そのあと、看護師さんから手術のこととか、
気になっていた下着とか、補正用パッドのことを聞く。
人口乳房の中村ブレイス(株)の話も上がり、この病院の患者さんでは
二人だけ購入、一人は大満足らしく、それで温泉にも入っているという。
東京と島根にあるらしく、ちょっと遠いけど、
島根に行くのも悪くないなぁとちょっと心動く。
島根の本社は、世界遺産「石見銀山」のある大森町にあるらしいし・・・
まあ、看護師さんから手術後、落ち着いてからでもと、釘を刺される。

入院の案内書をもらって帰ろうとすると、誰もいな~い。
最後の患者みたいだったなぁ、五時過ぎてたもんね

応援のクリックお願いいたします
にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへにほんブログ村
人気ブログランキングへ



術前検査(2)

2012-12-23 16:10:40 | 手術準備
肺機能検査を終えてしまえば、
あとは横になって検査をする超音波、CTとMRIばかり。

超音波は、まずは心臓から。
前回受けた検査を受けたかどうか、まったく覚えがない。
心臓の動きや、明らかに弁がはっきりみえて、すごい
こんな印象的なモニターでの画像を覚えていないんだから、
もし、前回受けていたとしたら、【心ここにあらず】って状態だったのだろう。

そのあと、頭と足の位置を換えて、乳腺。
ちょうど、モニターが見にくい位置にあるため、あえて見ない事に。
見てもわからないだろうし。

胸の辺りをひとしきり、見た後、脇のリンパの辺り・・・
『脇のところを見た後、終わりです』
『鎖骨のところはどうなのですか?』
『前は、触れるところがあったのですが、今はもう・・・
 でも、一応見ておきますね』
《鎖骨のところのしこりは、なくなっているのかぁ

と、超音波を終えて、時計を見ると、CTの予約時間の5分前。
結構、それぞれ時間かかったなぁと、急ぎCT検査に向かう

予約票を受付に出すと、看護師さんが着替えと注射の話をする。
『CTのあと、MRIでも造影剤を注入するので、針はそのままにしますね。
 着替えをしてもらうので、更衣室を使ってください。』

ごそごそ、着替えをして出て行くと、
看護師さんに別室へ連れて行かれ、
そこで、静脈注射針(?)をうたれる。

『どちらにうちますか?』
『いつも、左を使っているんですけど。。。左側を手術するんですけど』
『ちょっと、聞いてきますので、待っていて下さい』
ばたばたと出て行き、ばたばたと戻ってくる。
『じゃぁ、右手で』
右手をおもむろに出すと、右手の血管をなめんばかりの喜びよう。
『わぁ~、うれしっ
『だって、まだ一回も使ってないもん』

ごっそり持っていた着替えを入れたかごやら、コートやら、バックやら、紙袋を
看護師さん一人で持って移動してくれたんで、助かりぃ~~
そのまま、CT検査室へ。
横になって、造影剤を注入されると、もぁとした感覚が体に回る。
前回のとき、聞かれたときは、何だかお漏らしをしたような感覚って、
技師さんに言ったら、そう感じる人が多いらしいと言っていた。

そのまま、MRIの待合室へ移動するときも、違う看護師さんが来て
大荷物一式を持って移動してくれた。
『前の患者さん、時間がかかっているらしいので、
 ここでしばらく待っていてくださいね』
IPODでゲームなんかをしているうちに、
技師さんらしい男性が呼びに来てくれたが、
荷物を持ってくれるでもなく、まぁ気が利かないったら、
ありゃしない
普段なら、そんなこと思わないが、片手に針刺したまんまなんだから、
それぐらい気がついて欲しいんだけど・・・ねぇ


MRIは、うつぶせで受ける。
胸用に、それぞれ穴が開いていて、そこにそれぞれ入れ込む感じ。
ここは、すごい音が大きいので、ヘッドホーンを渡されて、
それを耳に当てる事になる。それでも、音は聞こえてしまう。
あの大音響、ドゥカンドゥカンを聞いていて、
どこかで聞いたような音だと思って、ずっーと気になっていた。
《あぁ~~映画ジュマンジのこまを動かしたあとのあの音に似てるっ》
私だけかしら・・・こんな風に思うのは。

あとは、主治医のお話だけ。
診察室の前の待合室に行くと、ほとんど患者さんはいない。
午後4時ちょっと前。

はぁ、しばし待ちますかな・・・

ポチッとクリックよろしくね

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへにほんブログ村
人気ブログランキングへ