右往左往の乳がんの日々

2012年7月乳がん告知。怒涛の術前化学療法・手術・放射線のフルコース治療終了。それでも、小さなことで揺らぎます~

がんのことを少し学ぶ

2013-07-30 14:26:10 | 公開講座
患者会(会員ではなく)の主催する市民講座に
出かけてまいりました。
ちょうど、旧赤レンガ道庁の庭を通っていこまいかと思い、
横を見ると、池の睡蓮がきれい。


オスのカモ登場。次に出てきたのがメス鳥で、


その後ちょろちょろっと、
めんこい(かわいいの北海道弁)のがでてきて、
ママ鳥の後を必死で追いかけていく。

泳ぐより早いのか、歩いている奴もいるぅ~(Ko③)
癒されますね

ぼぉ~っと眺めていると時間ぎりぎり。
講座会場へ急ぐ



タイトルは
「がんと向き合う がんはどうして起こるのか」

演者は、看護福祉学部教授であり、
そして初めて聞くがん予防内科学講座客員教授。

ネットでプロフィールを見ると、
白血病や固形がん患者の化学療法を10年近く行ったのち、
基礎研究へ。基礎研究への転換動機は、
患者さんをこのままでは治すことができないと自覚って…
いやぁ、どうなの
膵がんの治療法開発を経て、医療教育に方向転換とのこと。

初っ端に
『難治がんはやっぱり治せないのかなぁ』とおっしゃる。
治癒として考えられる5年生存率。
50%以上ががんになっても治ってきている。
乳がんの場合は、80%以上であるが、
5年生存では治癒とは言えなく、10年の経過を見る必要あり。
治療成績は、年を追うごとにQOLも治癒率も向上している。
一方、難治がんと言われるがんは30%以下。
特に、膵がんの治癒率は5%だそう。
長年、研究をされていた結果のつぶやきだったのかと。

がんの原因として考えられているリスク要因
普通の食べ物(35%)・たばこ(30%)・ウィルス(10%)。
他、性生活、職業、アルコール、放射線/紫外線など上げているのが
がん疫学者の回答。
がん種によって、要因が違ってくるのでしょうね。

こげた肉や野菜を食べるとがんになるっていうのは、
昔の国立がんセンターが流した都市伝説ですってサ。
毎日1トンのこげを食べたらがんになるっそう・・・あはは

肥満ががんリスク要因の一つであるというのは、
どうも欧米のあいだのデータであり、
日本では違う結果が出てきたとのこと。
この先生の見解は、極端な肥満でなければOK、
あまり、痩せすぎてもいけないってことも大事。

がん遺伝子
正常細胞の遺伝子に突然変異が入ったもの。
ヒトの体では、毎日3000億個(およそ300g)の細胞が
新しくなっている。でも、その決まった数だけ。
でも、遺伝子に5個以上の傷がつくと、
増殖がいつも行われ、がん細胞となってしまう。

がん化のメカニズム
遺伝子変異を引き起こす要因としては
放射線・化学物質・感染によるDNAの損傷、
がん抑制遺伝子の不活性化、がん遺伝子の活性化、DNAのミス。
これに、遺伝要因が加わると、よりがん細胞になりやすい。

がんの原因となりうるリスクは避けるようにと、
講演は終わりました。
特に、タバコは原爆級、テロ活動にも等しいと
繰り返し言ってましたねぇ~
喫煙者のみでなく、受動喫煙者にもリスクがある。

治るようになっているがんも増加、QOLも改善され、
その点では希望が持てるが、まだまだ課題がある。
今や、承認待ちの抗がん剤が300種類以上あるそうで、
なかには1回数百万という高額なものが
出てくるとのこと。
でも、保険財政がどこまでも耐えうるのか
というところですね


このブログを始めたのが、一年前の、7月31日。
あの頃から考えると、
ずいぶん、落ち着いてきました。
ブログで助けられたり、教えてもらったり、
コメントで元気づけられたり・・・
友達にも、気を使わせちゃったり。

そうそう、
優しく声をかけてもらったOさんに、会場で遭遇。
私の『感謝感謝』の人です。

みなさんに、ありがとうの気持ちでいっぱいです。
また一年、いいときが綴れるといいなぁ


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微妙な患者ごころ

2013-07-25 20:53:46 | 術後補助療法
血液検査もなく、ハーセプチンうってもらうだけだから、
気がゆるんでいるのだが、
外来治療センターでお薬待ちが一時間・・・

前回も遅かったのだが、その時は看護師さんが
『薬作成に時間がかかってるの、ごめんなさいね』って
お声掛けがあったのだが、
今日は何もなく、放置状態。
看護師さんたちの忙しさはわかっちゃいるんだけどね。

診察時間に余裕があって出かけたはずが、
ケモでいやはや思いのほか時間がかかったわいと思いつつ、
乳腺外科外来に予約票出して、
書類作成を受け付けにお願いして
サクサク(のつもり)戻ってきたら、
看護師さんが大声で呼んでるじゃありませんか
『Katyさん、先生が呼んでいたのですけど。。。』
ひやぁ~、10分もたってないぜ。
そうか、今日の診察は午前中だけだった・・・

その後、すぐ呼ばれたものの、
次回の通院日、主治医不在(たぶん、夏休み)で
代診もなく、ケモのみ。
『その次の予約は9月5日でいいですか?』で終了。
で、42日分の処方箋で・・・ああ~そうなるのね。

確かに、5分の診察になが~く待つのは、
ぶぅぶぅ言っちゃって、診察する必要ありかぁなんて
思っていたけど、代診もないのはどうなの?
なきゃないでぶうぶう。
確かに、現時点では顕著な問題もないんだから、
お手数掛けるまでもないのだが…
わがままな患者ですワ、我ながらあきれ~

そういえば、3カ月ごとの血液検査+心エコーもないし、
とか、やさぐれて待っていたら、
看護師さんが次回の予約票を持ってきて、
『先生が説明し忘れていたようで、
 次回は血液検査とエコーを受けてくださいね。
 その結果は、9月になります。
 次回、診察は入っていないけど、
 何か調子が悪かったら、言ってくださいね』

看護師さんのフォローは、主治医の指示だよなぁ


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まだまだ新参者

2013-07-19 11:43:43 | 日記
いやぁ~驚いちゃったねぇ↓


買い物にいつもと違う道をで通ったら、(まだまだ、新参者なもんで)
遠くから見ると紫がポンポンと並んでる。
もう終わりのせいか、
花の色はちょっと薄くなっているし
葉っぱもかれかれ状態だけど、目を惹く。
もう少し早めに気がついてればね~

ムギ坊主頭は、でっかいんだけどめっちゃ可愛いぃ
名前はアリウム・ギガンジュ―ム・・・確か!?


まるっこい花が大好きなんだよねぇ~
千日紅とか、ゴールデンスティックとか、アリウムとか、
いちばん好きだった紫の、とげとげの葉っぱの・・・ほれあのあの~
抗がん剤の後遺症か?はたまた年齢から来るものか?
なんだったか、まったく思いだせない


それでうろうろ写真を撮ってふと視線を移すと
あれっ、隣の一区画ぜんぶ~
北海道といえども、ここは住宅地ど真ん中。
ひまわりから油でも取るのかしら?



黄色は、なんだか元気もらえる色だね。


そして、スーパーの隣の空き地。


もう使われていないサイロがあって、雪に埋もれていた。
ちょっと、取り残された感じだったけど、
かっての牧草地を思い起こさせるので、好きだったんだけど…
そのうち、取り壊されて
2013年7月オープンと書かれていたMac Cafe。

まだまだ、見えない先のことだなぁって
サブ~っと、身をすくめながら思っていたけど、
いよいよ、来週の7月26日オープン。


去年のその日、今の病院に初めていったんだっけ。
今を思うと、ずっと遠い日のことのよう
Time flies...


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思い違い勘違い・・・

2013-07-17 15:58:06 | 日記
たまたま先に読んだ本の中に
聖路加国際病院小児総合医療センター長であった
細谷亮太先生の著書が紹介されていた。
今年の一月にすでに同病院を退職されているはず。

読んだ本は、
小児科部長のころの日記式の内容で、
超過激な仕事っぷり…
毎日の診察は行っていなかったようだが
7時半からの回診、
月初めには院長、副院長、部長などで行う幹部会。
9時から一般外来、健診。
午後は他職種のミーティング、
4時半から小児科医たちのミーティング。
院外での講演会やらカンファレンス、
色々な活動をされていた。
国内の移動も半端じゃない。

多少の違いはあれ、
同じような多忙な日々を
通院先の医師達もこなしているんだろうなぁ
以前、他の医師が主治医のことを
『幹部になったから、普通に診察をこなすのは無理なんだよ』とか
言っていたのが、なんとなく理解できたね。
確かに、診察日に不在が多い。
【幹部】って言葉もなんだか違和感あったんだけど、
医師の間でも普通なんだねぇ
重役会ってのも変か…


細谷先生は患者である子どもたちに寄り添っていて、
小児がんの子のキャンプの実現にも関わっている。
一度、「そらぷちキッズキャンプ」の記事を新聞で
読んだことがあった。
そのときは、まだ自分ががんだとは思っていなかった頃で
『子どもががんなんてかわいそう…』って、
余所ごと感覚で読んでいた。
小児がんサバイバーの大学生が
ボランティアとして参加していたことに、
がんになっても復活できるのかって、大いに驚いていたし…
ほんとに何にも知らなかったんだとつくづく思う。


聖路加は著名な先生が多いなぁと思いつつ、
どれだけ大きいのかしらんとネットで調べてみたら、
http://www.luke.or.jp/と出てきた。
ここでやっと「セイルカ」が正しかったんだって気がつく

実は20年ほど前、
中高校生の活動のお手伝いをしていた時期に
聖路加の路加と書いて「ルカ」という名前の子がいた。
ご家族がクリスチャンでSt. Lukeからの日本名で
「ルカ」と名付けたと聞いていた。
アメリカの生徒たちと交わる活動だったので、
そのお母さんが彼のことを『Lukeって呼んで』って話していた。
彼は『おれはLukeじゃない、ルカだ』って怒ってたけど…
でも、アメリカの子たち誰一人「ルカ」って
呼んじゃいなかったわ

そんなことも忘れていて、
アタシはずっとこの病院のことを「セイロカ」と読んでいた訳さ。
本ではルビもふってくれてないしね。

今日はひとっつ訂正できましたワ。
昔、「台風一過」を
ずっ~と「台風一家」と勘違いしていたころを
思いだすね

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がん治療についての興味深い記事

2013-07-15 17:44:07 | 読書
新聞で文藝春秋八月号の広告を見つける。
立花隆/中山敬一、がん治療の「ビッグバン」が始まった
なんて、タイトルが書かれている。
買って読もうっとと思っているうちに、
すっかり忘れていた(いつものことですが)
そうしたら、またまた母親が買ってきていて、
しっかり読んでいるじゃないですかぁ~
(とはいえ、毎月購入しているっぽい)

中山先生という方は、がん細胞の親玉である「がん幹細胞」を
殺すことで、白血病を完治させる治療法を今年3月に発表。
また、新しいアプローチでがん化のメカニズム解明にも取り組み、
がん治療は「ビッグバン前夜にある」と書かれていたそう。

がんとは何か?
⇒がんは遺伝子の病気。
・がん遺伝子というアクセルとがん抑制遺伝子(抑制分子)という
 ブレーキがあり、どちらかが狂いだすと、がん細胞が生まれる。
・がん抑制遺伝子が破壊されると、細胞周期に異常が生じ、
 不死の細胞となって増殖する。
・がん細胞はいつも倍々で増えるわけではなく、
 壊死したり、増殖の遅いものもある。

「がん幹細胞説」
・がん幹細胞ががんの親玉で子どもであるがんの細胞を生む。
・親玉と子どもの性質は異質、がん細胞はものすごい速さで増殖するが、
 親玉はじっと眠っている(静止期)。
 たまに目覚めて、がん細胞を生み、がんが進行する。
・がん幹細胞のみ、がんを作る能力を持っている。

「がん幹細胞説」が抗がん剤が効かない理由を合理的に説明できる。
 抗がん剤は増殖している細胞を殺すように設計されている。
 増殖中のがん細胞には効いても、眠っている幹細胞には効かず、
 生き残ったがん幹細胞が再び増殖を始めるからだと考えられる。
⇒これまでのがん治療の考え方が
 間違っていたことを示している。

「静止期追い出し療法」と「冬眠療法」
 「静止期追い出し療法」
・がん幹細胞を叩くには、まず静止期から追い出し、
細胞増殖を再び始めるようにしてから抗がん剤を投与してやればよい。
・どんながんに有効かが、わからない。
・進行すると、遺伝子が崩れていき、効かない可能性がある。
・眠っているがん幹細胞を起こすことは
 危険ではないかという安全性の問題。
 「冬眠療法」
・がん幹細胞を一生の間、眠らせておく←アイディア段階
・一生薬服用の必要がある。経済的問題(薬が高価な場合)

中山先生の未来予想図
・手術でがんを切除し、その後抗がん剤と抑制分子阻害剤を服用。
 体に散らばっているがん幹細胞が冬眠できずに増殖して、
 抗がん剤で、すべてのがんが死滅。再発の危険もない。
  究極の目標
・課題/問題点:薬の探索、副作用の可能性、ドラッグ・ラグ、
        市場原理の問題など。

乳がんについて語られた点があったので、書いておく。
がん幹細胞は非常に長く冬眠する場合がある。
特に乳がんは十年以上冬眠してから急に起きだして
暴れるケースが多いと…
お母様がそうだったらしい。

他にも、色々と書かれていた。

まだ他の記事を全部読んでいないけど、
この夏公開の「風立ちぬ」の宮崎駿氏と半藤一利氏の対談も
面白かったですワ。
宮崎さんも試写見て、泣いたそうです。
観に行かなくちゃ…

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