人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

杉原輝雄記念館編『命ある限り悔いなく生きる』(コスモ21)

2015-04-21 05:00:00 | ゴルフ

長年、杉原輝雄さん(1937-2011、74歳)のファンだった。

西宮市のよみうりCCで行われていたよみうりオープンでギャラリー
として杉原さんについて回ったこともある。長い打ち下ろし、打ち上げ
のパー4(15番?)で第2打をフェアウェイウッドを使って攻めていた。
その時は右のグリーンエッジにオンしたのではなかったかしらん。

昔--40年以上前になるが、尾崎将司が華々しくデビューした頃に、
父から「プロゴルファーでは誰が好きだ?」といわれ、「杉原輝雄」
と答えた記憶がある。父の反応は「おもしろくないだろ」だった。
最初から訊かなければいいのに(笑)。

本書は、ラゾーナ川崎の丸善をウロウロしていて見つけたものである。
杉原輝雄の追悼文集と言っていいかしらん。買い求めたその日のうち
に読んでしまった。


昭和51年の東海クラシック、青木功、内田繁とのプレーオフ。昭和54
年のよみうりオープンでジャンボ尾崎の目の前での逆転優勝。昭和55
年のよみうりオープンでの青木との死闘等々名勝負をTVを興奮しな
がら視ていたのを思い出す。

本書は、一言で言えば、全編、感動と涙の物語である。
私の父は、61歳に心筋梗塞であっという間になくなり、私は驚いている
ばかりだった。母は脳こうそくで、87歳のまずまず長寿と言える亡く
なり方だった。

肉親が亡くなっても涙は出なかったのに、杉原さんの「追悼文集」を
読んで涙するとは何事だろう(「バカヤロー」である)。

私のようなサラリーマンと、杉原さんのようなプロゴルファー、勝負師
では、あまりにも住む世界が違っている。

しかし、そこには人間としての「礼儀」とか「諦めない気持ち」等々何
かしら共通するものがあるのではないかしらん。
だからこそ、杉原さんの生き方に感動するのだろう。


杉原さんの生涯獲得賞金は、昭和48(1973)年以降だけでも6.3億円
だった。
これだけ稼げば、やたら贅沢な暮らしをしたり、お金目当ての、変な儲け
口の話があったりするものである。杉原さんにはそんな話も聞いたことが
ない。
他人のルール違反を許さず、誰よりも自分に厳しかった杉原さん。その
姿勢はこれからも後輩プロに受け継がれていくだろう。




『命ある限り悔いなく生きる』 杉原さんらしいすばらしいタイトル!





杉原輝雄『ゴルフの安全運転』報知新聞社 
昭和41年7月5日初版本(400円)
報知新聞のゴルフ・レッスン書シリーズの一冊
私の四日市時代に買い求めたもの。
amazonでは時価8000円となっている。



※読む本がたまってしまった。しばらくは、「充電期間」としよう。ブログにも
 たまの休みが必要かな?休業宣言?


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