ステージ上の同窓会（当日［３］）

ステージ上の同窓会では、自分の出番以外は自由に客席で聴くことができる。
年代順に登場するので、声が徐々に若返ってくるのが分かる。すべてのステージを
聴くことはできなかったが、いずれのステージも「歌心」（ヘルツ）があった。


S57～60年卒のシューベルト「Die Nacht」は難曲だが、「木下先生流の」ガッシリ
したドイツ音楽を聴かせてくれた。「白鳥」の語感もブンダバーだ。この頃の学年
はいつもいい演奏をする。かりに今回に順位を付けるとしたらベスト３に入るのは
間違いないだろう。


関西ワグネルはＭ先輩の編曲物だったが、指揮者がいい味を出していた。中でも
「私は街の子」にグッときて涙が出そうになった。


S53～56年卒は「ポギーとベス」を15人（！）という少人数でよく歌っていた。Ｋ
さんは、ステージ上の同窓会、なんと3回目の指揮だという。


Ｓ61～Ｈ元年卒は「富士山」ほかを歌い上げた。Topの人数が13人と多く、スケー
ル感もあってよかった。


Ｈ2～5年卒は指揮者が突然海外出張になったというアナウンスに会場がわいた。
私は「頑張れ～」と2階から声を掛けた。2回の練習でそこそこ乗せられるのは昔と
った杵柄かしらん。


Ｈ6～9年卒の「ニュー・ムーン」は福永先生の編曲だったかしら。「朝日のように
さわやかに」にはなぜか涙が出てきた。これは「愛の喜びは」（実は内容的には
「喜び」ではない。）と似てタイトルで即断できない曲。いつしか背中が離れた。


Ｈ10～13年卒は13人だが、まさしく30代前半の声だった。後半は若干の振り付けも
あり楽しかった！


Ｈ14～17年卒も14人の少人数で「日本の笛」を取り上げた。ゾリもなかなかいい声
だったが、「野焼のころ」には日本の懐かしい旋律に突然ひきつけられた。伴奏者
もワグネリアンだが、なかなかうまい。（勉強中とのこと）。


Ｈ18年卒～現役合同組は「夕やけの歌」。ブレザー姿で登場すると会場から温かい
拍手で迎えられた。プロにはおうおうにして感じられない、精一杯の合唱に好感を
持った。声の若々しさはまさしく現役！、25人に圧倒された。伴奏者は熊谷友里さ
んという女性で、どういう方だかともかく上手だった！


合同の「タンホイザー行進曲」は200人以上であろうか。「飛び乗り」も結構いた
のかもしれない。畑中先生（86）渾身の指揮の下、ドイツ人も真っ青とばかり、ワ
グネル・トーンを響かせた。ぜひ会場で聴いてみたかった！！


アンコールは現役指揮者の「若き血」とS33Ｋさん指揮の「慶應讃歌」でお開きと
なった。



5時前から地下大会議室で「打ち上げパーティー」となった。移動時間がなくて大
変よかった。会場は何百人という人でごった返した。


人、人、人の打ち上げ会場　よく食べよくシャベる