8月30日に久しぶりに北原白秋作詩、信時潔作曲『海道東征』の
LIVEを聴いた(→こちら)。
『海道東征』のCDは、湯浅卓雄指揮の「信時潔没後50周年記念
演奏会」ライブ録音を持っている(下記1)が、他のCDも聴き
たくなり、2CDを買い足し、「聴き比べ」た。
細かいことを言い出すとキリがないが、ざっくり言うと・・・・・・。
1.湯浅卓雄盤:前述のとおり信時潔没後50周年記念演奏会ライ
ブ録音。藝大の総力を結集したともいえる演奏。テンポ感もよ
く、大きな演奏で、おすすめだ。合唱も厚みがあってすばらし
い。「機能和声」の醍醐味、何回聴いても飽きない演奏だ。
LIVEの本番を聴き逃し残念!
(正味演奏時間54分37秒/★×4.5)
余白には、信時潔作曲「我国と音楽との関係を思ひて」と「絃
楽四部合奏」が入っている。
(録音:2015/11/28 東京藝術大学奏楽堂LIVE)
<親しい方に聞いていただいた感想>
「海道東征」は大曲でしたが、じっくりと聴きました。どの章も情景その趣
にあった素晴らしい曲と思います。時に荘重、時に勇壮、また時に軽快。大
いに楽しく鑑賞できました。第五章の(童ぶり)をとっても、親しみやすく、
広く親しまれても良いと思います。この大曲が広く世に知られていないのは、
全くもったいないことです。
機会があれば「鑑賞会」をやってみたい。
2.北原幸男盤:ソリストも一流ながら、オケも優秀だ。1曲目
と8曲目(終曲)は湯浅盤より速めのテンポ。
(同52分58秒/★×4.2)
余白に信時作曲の「学習院院歌」(作詞:安倍能成)、「海ゆ
かば」が収められているのも貴重だ。
(録音:2019/12/19 東京芸術劇場LIVE)
3.本名徹次盤:オーケストラ・ニッポニカは「芥川也寸志メモ
リアル オーケストラ・ニッポニカ」が正式名称(→こちら)。
テンポが速い(速すぎる?)。朝日放送のラジオ放送より約40
年ぶりの復活演奏だった。(同47分20秒/★×3.8)
他に早坂文雄管弦楽『讃頌祝典之楽』、芥川也寸志『赤穂浪士
のテーマ』を収録。
(録音:2003/2/23 紀尾井ホールLIVE)
1.湯浅卓雄盤
Sop.:菅英美子、平松英子
Alt.:寺谷千枝子、永井和子
Ten.:永田峰雄 Bari.:甲斐栄次郎、福島明也
管弦楽:東京藝大シンフォニーオーケストラ
合唱:東京藝術大学音楽学部声楽科学生(合唱指揮:阿部純)
児童合唱:NHK東京児童合唱団(児童合唱指揮:大谷研二)
指揮:湯浅卓雄
2.北原幸男盤
Sop.:森谷真理、盛田麻央
Mez.:小泉詠子
Ten.:樋口達哉 Bari.:原田圭
管弦楽:東京交響楽団
合唱:東京混声合唱団(合唱指揮:キハラ良尚)
児童合唱:世田谷ジュニア合唱団(児童合唱指揮:掛江みどり)
指揮:北原幸男
3.本名徹次盤
Sop.:鈴木美登里、野々下由香里
Alt.:穴澤ゆう子
Ten.:谷口洋介、島田道生 Bari.:春日保人
管弦楽:オーケストラ・ニッポニカ
合唱・児童合唱:ニッポニカ・フェスティバル・コーア
指揮:本名徹次
<参考>
信時潔 交聲曲『海道東征』(作詩;北原白秋)
第1章高千穂--男声独唱・合唱
第2章大和思慕(やまとしぼ)--女声(独唱・重唱)
第3章御船出(みふなで)--男声女声(独唱・合唱)
第4章御船謡(みふなうた)--男声独唱・合唱
第5章速吸(はやすい)と菟狭(うさ)
その一男声独唱~童声あるいは女声合唱
その二男声女声(交互に唱和・合唱)
第6章海道回顧--男声女声(交互に唱和・合唱)
第7章白肩(しらかた)の津上陸--男声(独唱・合唱)
第8章天業恢弘(てんぎょうかいこう)--男声女声(独唱斉唱・
合唱)
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〇9/18、早起きしてイングランド戦を視聴。眠いながら興奮。
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