酒酒楽楽

酒酒落落という言葉があるらしいですが、私の場合は『酒酒楽楽』で、お酒と共に楽しい人生を送りたいと考えております。

山茶花の咲くころに

2006-11-11 21:00:04 | 家族のこと


6日(月)の朝、千葉に住む二番目の姉から電話がありました。

長姉の様子がおかしいので見に行けないかと言うのです。

久しぶりに電話をしたら、いつも電話口に出るはずの長姉が出ないで替わりに病気療養中の義兄が出たこと、

その義兄の声に張りがないし、加えて、長姉は吐き気がしているようだとも言います。

     


24年前の悪夢が甦り、落ち着いてはいられなくなりました。

しかし、夫は会議のため出かけた後でした。そのため、私は家を離れられません。

実家のすぐ側に住み、長姉の家にも近い妹に連絡すると、風邪のため病院へ行ったとのことでした。

姪(姉の長女)の携帯に連絡すると、定休日ではあるが、これから講習会がありその会場へ向っているのだと。

OH!万事休す。なんていうことでしょう。



24年前の悪夢とは・・・・・
6月○日   父が脳血栓のため入院

8月○日   父外出の許可が出る

8月○日   父救急車で病院へ戻る  高校野球を見て血圧が上がったらしい

8月○日   くも膜下出血と診断され、兄弟全員が招集されました。

「1週間以内に手術をしなければならない。しかし、手術をしたとしても100パーセント生きられるかどうかは分からない等等。結局、手術をお願いすることとなり、輸血用の血液を集めなければならなくなりました。
親戚、知り合いにお願いしてどうにか手術当日10名の方に輸血のために病院へ来ていただくことが出来ました。

       
8月25日   父くも膜下の手術を受ける

10月19日   いっこんま、帝王切開で娘を出産

10月25日   父退院  私の入院していた産婦人科へ母と弟が寄り、赤子を見る

11月6日    いっこんま退院 実家へ寄り、両親に赤子を見せる

11月8日   仙台の友人二人が来郡

11月9日   母倒れる  頭がが~んと痛くなり、吐いた。

11月10日   くも膜下出血のため手術

11月18日   母死亡



くも膜下出血の初期症状として、「ハンマーで殴られたような頭痛」と「吐き気」があるそうです。

ですから、姉の「吐き気」は大変気になりました。





午前11時、夫が会議を抜け出して帰って来ました。お客様の葬儀に出席するためです。

「あたし、姉ちゃんとこに行ってみるね」

「ああ、いいよ」

携帯で連絡していたので、内容は大体知っています。

(しかし、なんてやさしい人でしょう。感謝してます。)


夫が急いで着替えて葬儀へ行っている間に、私も出かける用意をしました。

姪(姉の長女)と妹にも用事が済み次第、姉の家へ行くよう連絡をして・・・





さて、姉の家へ行くまでの間、私はどんなに心配したことでしょう。

『布団の中で意識がなくなっている姉』と『側でおろおろする義兄』

私の目に写るものは・・・この二つでした。


ところがです。

姉の家に着くと・・・

当の本人は、顔色は悪いが洗濯したり家の内外をうろうろしているではありませんか。


ええ~~っ?!?!


程なく、姪も妹も心配顔で到着しました。


とりあえず、かかりつけの内科で診て貰うことになり・・・・・姪が連れて行きました。



その間、残った3人でおしゃべりをしながらの昼食です。

義兄の日頃の不満を聞いてあげました。




姉の病名はといいますと・・・・・風邪からくる吐き気だということでした。

点滴をしてもらって気分が良くなったのか、ニコニコ顔で帰ってきたのでした。

一件落着です。

この4時間余りの間に心配したり泣いたり笑ったりと幾つもの心の変容がありました。

今は、皆ほっとしています。





24年前の今日、母は未だ眠ったままです。時折右腕と脚がぴくぴく動いていました。

10日間の脳死状態のまま、11月18日の夕方に母は旅立ちました。娘が生まれて一ヶ月後でした。

山茶花の季節になると思い出す悲しい出来事です。



もう一つ。

その頃、義父が孫の生誕記念にとピンクの山茶花を買って来て、鉢植えのそれを陽の当たる縁側において嬉しそうに眺めていました。

その義父も孫の成長を見届けないまま逝ってしまい・・・・・

その後、義父の書類を整理していた時に義父の綴った歌を見つけました。

母を亡くし、悲しみをこらえている嫁を気づかう歌でした。





11月12日の東日本女子駅伝の結果報告

1位 群馬県  2時間20分37秒

2位 福島県  2時間21分30秒
 
3位 茨城県  2時間22分26秒

4位 神奈川

5位 千葉

6位 宮城


3区から一位をキープしていた福島は、最終9区で群馬のアンカー芳賀麻里奈にかわされ、惜しくも優勝を逃しました。

芳賀麻里奈は福島県の出身です。故郷に錦を飾ることが出来、最高の笑顔でゴールテープを切りました。

渋井陽子を擁し優勝候補に挙げられていた東京は、一区で思わぬハプニングがあり、注目の渋井が5人抜きと健闘するも9位に終わりました。