「ザ・イースト」

（2014年2月2日 名古屋ピカデリー２ 2013年・米 シネスコ SRD ）

元FBIエージェントのサラは、大企業をクライアントに持つセキュリティ会社に雇われ、実態の掴めないテロ集団・イーストへの潜入という任務を与えられる。イーストは、世界各地で環境破壊を行っているグローバル企業に対して過激な報復活動を行っている正体不明の環境テロ集団。ジェーンは彼らの身元を割り出すためサラと名乗り、たった一人で潜入捜査へと向かう。そしてイーストとの接触に成功、無事彼らに迎えられたサラ。彼らと行動を共にするうち、大企業の横暴ぶりやビジネス優先の上司に疑問を感じる一方、リーダー、ベンジーの思想に共感していくサラだったが…。


宣伝にあるように伏線や驚愕のクライマックスに目が行きがちですが、重要なのはこれが実話に基づいた映画。
エコテロリストとそれ専門のセキュリティ会社と、そこに雇われて潜入する女の子、それぞれの思惑、それぞれの正義を誰にも過度に肩入れせずに描いて、アメリカに今ある正義について知らしめて考えさせる映画。
「2013年で最も過小評価だった映画」なのは、圧倒的な社会的映画を前に自分なりの評価を出しにくかったからだろうか。

主人公の女の子、ブリット・マーリングが凄くキレイなんですが、実はこの方が製作と脚本を手掛けてるんですね。
どこまで事実に即しているのか分かりませんが、ケリの付け方が実に女性らしくて優しさを感じてしまった。