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お久しぶりです。ネタバレあります。

伊東四朗生誕?!七十周年記念 「社長放浪記」(下北沢・本多劇場)

2007-07-22 21:52:08 | 舞台・演劇
(2007年7月22日 下北沢 本多劇場 14時30分公演)

作:三谷幸喜
演出:三宅裕司
出演:伊東四朗/佐藤B作/三宅裕司
藤澤恵麻/東貴博/伊東孝明/河本千明/中村メイコ

○伊東四朗扮するワンマン社長は、社内でうら若き女性と逢う時にだけ害虫駆除の作業員に化け、身分を隠していた。やがてその逢引が社内を揺るがすややこしい事態を巻き起こすのだが…。

最近はシリアスな作風でも評価の高い三谷幸喜が久々に手掛けたドタバタ喜劇。
最も得意としている「なりすまし物」ですよ。

今回は、身分を隠して他人のフリをしている社長が、部下に社長の身代わりを任されるという、過去の作品以上に複雑なプロットなのですが、全く混乱させず笑って観られるのはさすが三谷さん。後半ちょっとダレるかなと思うけど、2時間幕間ナシで一気に見せてしまう。

面倒な役を演じる伊東四朗も凄いけど、今回は三宅裕司が上手くまとめていた。
舞台で観るのは初めてでしたが、こんなにいい役者だとは思わなかった。受けの芝居が上手いと言うか、ものすごく細かい。

佐藤B作が社長のモノマネを披露する場面で、B作が客の子供の笑い声に気を取られて何度もトチってグダグダになりそうな時も、アドリブを利かせて元に戻していた。
それにしてもB作ってなあ!(だが、それがいいのかな)


今日は楽日なのと、伊東さんの為ならと言う事で、普段は顔を出さない三谷さんがカテコで挨拶をしていました。

三宅さんが「せっかく来てもらったのに、B作さんがあんな事になって申し訳ない」と謝ると、三谷さんも「あの部分も、僕が書いたなんて思われたくない。」と応える。

キャスティングの話に戻すと、藤澤恵麻、伊東四朗の息子である孝明も上手く使われていた。なんでも今回の公演は、まず伊東、三宅、B作の3人だけ役者が決まっていて、他の役者は三谷さんのリクエストだったそう。

伊東さんが「そうやって、役者を決めた時から、既に話が出来上がってるんだよね?だったら、何でホンが出来上がるのが遅いの?」と文句をつけるのだが、すぐに「この人は、稽古を見ながらどんどん変えてくるんだよね。だからいいホンができる。そこを僕は信頼してるんだよ。」とベタ誉め。

伊東さんが生誕70周年なら、中村メイコさんは芸能生活70年?だそう。昨日、作家の小林信彦が観に来ていて、伊東さんに、昭和15年にメイコさんとエノケンが日劇で共演したのを観たと言ってたそうな。う~ん、メイコさんさすがの貫禄!




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