たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

「ストロベリーショートケイクス」 時計は止まらない。

2006-11-27 19:02:39 | 映画感想
(2006年11月26日 中川コロナシネマワールド 2006年・日 127分)

性格も職業も異なる4人の女性が、それぞれに都会の片隅で自らの居場所を求めてけなげに生きる姿を優しいまなざしで見つめる。

女性4人の話とはいえ、「里子×秋代」と「ちひろ×塔子」は最後の方までつながりがないので、話自体はクロスしないものの、彼女らはどこか似ているし、どこかでつながっているような感じがする。これは脚色の上手さなんだろう。

恋人が居ていいなとか、有名になってお金をいっぱいもらえていいなとか、他人から見れば羨ましくてしょうがない人でも、他人には分からない寂しさと繊細さを抱えて生きているんだよ、という都会映画ですな。

確かに女性は強く見えるけど繊細かもしれない。でも男性は図太い上に弱いんだよ。その辺りも加瀬亮や安藤政信が表現していてよかったと思う。

観ていくうちに彼女ら4人に感情移入はできなくとも、精神的にも肉体的にも「痛い」経験を重ねる彼女たちをいとおしく思えてくる。原作者、脚本家が女性だから。なのには納得だけど、監督は男性なんですよねえ。

ひょっとして女性っぽさを持ち合わせた人かなと思って監督の写真を見たら、かなりダンディーな人でした。あるサイトのインタビューでは「男性女性関係なく、人間を撮った」とおっしゃってたので、かなり人間を撮るのに長けているんだろう。

同じ日に観た「待合室」でも、都会ではみな、他人の事なんて気にかけていない、なんて言ってるのだけど、本当にそうなのかな。皆言ってるからきっとそうなんだろうな。中華屋でまだ残ってる皿を片付けてしまうユーモラスな場面もその一場面なのかな。

出演者はみんな良いですが、秋代を演じた中村優子が圧倒的。

脱ぎっぷりが・・・じゃなくて、好きな男の前で女性っぽさを消すあたりが何となく痛い。塔子役を演じたのは謎の新人女優岩瀬塔子さんですが、最初は江口のりこかなと思ったがちょっと違うし、MEGUMIに見えるカットもある。後でその正体を知って驚いたけど教えてやんない。

まあ、原作の最大の理解者ということだけ書いとく。
(検索したら、だいぶバレてるみたいだけど)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ごぶさたでした (タイリー)
2006-12-02 13:47:54
コレかなり気に入ってしましました。
なーんにも知らずに見に行って、未だに何も知らない
ままなんだけど(苦笑)
秋代本当によかったね、私も彼女が一番よかったと
思いました。
男の扱いに一番馴れてそうなのに、意外や純情な一面
現実離れした設定なのかもしれないけど。

最近いろんなことが面倒になってきて(苦笑)
映画見るのも面倒になってきちゃって、どうしましょ
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いえいえ (たまやん)
2006-12-03 00:32:08
映画を観に行くのはクセみたいなもんですからねえ。
一旦ペースを落とすと行かなくなる。

僕のほうは、映画や舞台を観てブログを書いてると、
ブログ書く為に観に行くのか?どうなんだ?ブログやめたら行かないのか?
と、自問自答することがあります。

「ストロベリー~」の話ですが、自分を売る商売をしている人の中には、
実生活では全くそんな経験や気配なしで臨む人も多いと、
何かの本で読みました。(笑)
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