たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

「ワルキューレ」

2009-03-21 06:52:52 | 映画感想
(2009年3月20日 MOVIX三好 2008年・米 ヴィスタ SRD 120分)

実話を基に、非人道的なナチス政権の暴挙に疑問を抱き反乱分子となったドイツ将校が同志と手を組み、ヒトラー暗殺計画に及んでいく過程とその顛末を緊迫感溢れるタッチで描く。

ブライアン・シンガーにしては正攻法で描かれていて、トムのスター映画にならない実録タッチながら、意外とエンタメ度が高い。

しかし、事態が複雑だし、登場人物もべらぼうに多いので、やはり予備知識があった方が最後まで混乱せずに観られると思う。

一応冒頭に出てくる説明は、誰もが知ってるヒトラーについて。バカにすんな分かってるっつーの!って怒っちゃうレベル。まあ、スターの知名度だけにつられて観に来るような日本の客のレベルはこの程度でいいだろうという配給会社のナメた姿勢が見られます。これは由々しき問題。まあ、ヒトラーがどんな人だったか知らないバカは観ない方が無難。

膨大な内容を2時間にまとめてるので、それぞれの事件なり人物なりの描写は深く描かれてない。なのでどれも印象に残らないのが残念。

シンガー独特の緊張を強いられる演出と、イギリス演劇人総出演の豪華な顔ぶれで一応見せている。ハイライトの爆弾を仕込む場面はドキドキしたが、その後の場面にメリハリ無し。実は暗殺計画の後が重要で面白いのだけど、やはり描写が淡々としてるので今ひとつな印象でした。


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