(2013年2月2日 ミッドランドシネマ名古屋空港 2013年・日 ヴィスタ dtsステレオ 120分)
1981年の春。その年、芙六小学校を卒業した107人は、全員団地暮らしだった。その中の一人、渡会は突然、「一生、団地の中だけで生きていく」と宣言する。1度も出席することなく中学を卒業した後は、無事ケーキ屋に就職し、恋人もできる悟だったが…。
中村義洋監督×濱田岳、5度目のコラボレーションは団地だけで生きていく少年の20年を描く。
一見、オフビートなコメディと思える話が、実はこんなに苦しい話だったとは。
中村監督らしい、途中で見方が変わる話ながら、これまでのように分かった!爽快!な事にはならない。
自分は全く変わらないが、世の中が、周りの人々が変わっていき、自分が変わらない事で暮らしが窮屈になっていく。
団地という限定空間の変化がそのまま世の中の変化とリンクするあたりが上手い。
渡会くんを演じる役者が、小学生から30ぐらいまでをずっと濱田君が演じるのも意味がある。
ブレないで生きていくのはキツいよなあ…。
でも、生きられるんだから、信念とか愛情とかってのは、人間にとって強い味方だ。
波瑠や倉科カナとの濡れ場が意外と生々しいのにショックを受けましたが(笑)、あの生々しさは、大人になりたくても、させてくれないもどかしさをリアルに感じさせてくれてよかったと思う。
1981年の春。その年、芙六小学校を卒業した107人は、全員団地暮らしだった。その中の一人、渡会は突然、「一生、団地の中だけで生きていく」と宣言する。1度も出席することなく中学を卒業した後は、無事ケーキ屋に就職し、恋人もできる悟だったが…。
中村義洋監督×濱田岳、5度目のコラボレーションは団地だけで生きていく少年の20年を描く。
一見、オフビートなコメディと思える話が、実はこんなに苦しい話だったとは。
中村監督らしい、途中で見方が変わる話ながら、これまでのように分かった!爽快!な事にはならない。
自分は全く変わらないが、世の中が、周りの人々が変わっていき、自分が変わらない事で暮らしが窮屈になっていく。
団地という限定空間の変化がそのまま世の中の変化とリンクするあたりが上手い。
渡会くんを演じる役者が、小学生から30ぐらいまでをずっと濱田君が演じるのも意味がある。
ブレないで生きていくのはキツいよなあ…。
でも、生きられるんだから、信念とか愛情とかってのは、人間にとって強い味方だ。
波瑠や倉科カナとの濡れ場が意外と生々しいのにショックを受けましたが(笑)、あの生々しさは、大人になりたくても、させてくれないもどかしさをリアルに感じさせてくれてよかったと思う。