たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

「その夜明け、嘘。」

2009-02-15 21:05:30 | 舞台・演劇
(2009年2月15日 青山円形劇場 マチネ 14時開演 D列8番)

脚本・演出:福原充則
出演:宮崎あおい・六角精児・吉本菜穂子

その漫画家は、環状七号線を走っていた!
深夜の環七を舞台に繰り広げられる、十数人をたったの3人で演じる群像劇!


福原さんの舞台は同じ円形劇場での「ハイ!ミラクルズ」で鑑賞済み。
主役達が立ち代り他の役柄を演じ始めて、「??」とビックリしたのだが、これが妙なテンポと深さを生み出して面白かった。

今回はこの形を更に推し進めていて、3人で24役を演じています。締め切りギリギリの漫画家の苦悩を軸に、漫画家の周りの人々も同じように苦悩して自分の存在を模索しているんだよという意味で同じ俳優達が同じような境遇を演じる。

漫画家のアシスタントが漫画家に「あなたは私より才能が無い」と言われ、漫画家を諦めようとしたり、アシスタント=奴隷なら自分から何もしなくていいから楽と言い出したりと、まあ、一芸に秀でても世の中に出れば何も出来ないのが世の中なんですよね。

そんな深いテーマを描いてますが、それを斬新な手法で面白く見せている。斬新過ぎてよく分からない部分もまあありますが。

今回は運良く2列目に座らせていただきました。そうでなくとも舞台が近すぎる!客席が360度ぐるっと舞台を取り囲む形で、俳優は円形の舞台と花道を所狭しと動き回るので、どこが正面という事もなくてとても見やすい。
国民的女優のあおいちゃんをこんなに近くで見ていいんだろうかと戸惑いながらも、2時間弱、しっかりと目で追わせていただきました。顔小さい!細い!可愛い!

とは言え、六角さんと吉本さんの演技力はやっぱり凄かった。完全にあおいちゃんを圧倒していました。一瞬で別の役柄が現れるという感じ。六角さんは汗の量も凄かった。


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