たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

「ある過去の行方」

2014-05-03 19:53:27 | 映画感想
(2014年5月3日 伏見ミリオン座3 2013年・仏=伊 ヴィスタ SRD 130分)

別れたフランス人の妻マリー=アンヌと正式な離婚手続きをとるため、テヘランから4年ぶりにパリに戻ってきたイラン人男性、アーマド。空港でマリー=アンヌに出迎えられ、一緒に家へと向かう。彼はそこで、マリー=アンヌがすでに新しい恋人サミールと暮らしていることを知る。しかし、そんな2人の交際に反発するのがマリー=アンヌの上の娘リュシー。彼女はアーマドに対し、サミールには昏睡状態の奥さんがいると告白するのだが…。




「別離」のアスガー・ファルハディ監督の新作もまた、普通の人々がちょっとしたズレで不幸になっていく…。
そもそも旦那が起こした行動が原因なのだが、そこからそれぞれの人々が良かれと思ってやった行動が回りまわってという。
それを全ての始まりだった旦那が「空白の過去」を追って清算していこうというのが面白い。

衝撃度は「別離」の方ですが、手数の多さでこちらの方が観てて引き込まれたかな。
まあとにかく、脚本が凄いです。登場人物の巻き込み方、張り巡らされた伏線の見事さ。
この監督が得意な「劇中で示されてないように見えるが、実は観客は見ている」答えはこの作品にもアリ。


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