今日読み終えた。
久しぶりの宮本さんの作品である。
宮本さんの作品は全作とまではいかないが、
恐らく七八割は読んでいる。
奇抜な作品はないが、生きていくなかで、
とても大切なことを教えてくれると思う。
今日は宮本さんの74歳の誕生日。
おめでとうございます。
これからも素敵な作品を書いてください。
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何でもいいんだ。雑学を詰め込むんだ。
何でもいいんだ。雑学を詰め込むんだ。
活字だけの書物を読め。
優れた書物を読み続ける以外に人間が
成長する方法はないぞ。
世の中は十年単位で大波小波がやって来て、
淘汰されるものは消えていき、
耐えてものたちが、
人も物もさらに基盤を強くする。
就職一年半でわかったことは、
雑用仕事ができないやつは大きな仕事も
できないってこと。
(中略)
俺はこんなことをするために
この会社に入社したんじゃないなんて
ふてくされているやつは、
仕事も半人前以下なんだよ。
遠目で見ただけで決めつけてしまうことが、
俺たちの周りにはたくさんあると思った。
(中略)
近すぎても見えない。
(中略)
父、母、伴侶、娘、息子、数少ない友人。
俺はそれらひとりひとりを遠目でしか
見てこなかったのかもしれない。
三角形も六角形も、
遠目だとすべて円形にしか見えない。
いや、近すぎて本当の姿が見えないと
いうこともある。
不幸だらけの人生でしたと嘆く人も、
たくさんの幸福と巡り合ってきたはずだ。
ただそれを幸福と感じなかっただけなのだ。
やろうと決めたら、人間はなんでもやれる。
それが人間と他の生き物との違いだ。
威風堂々と生きたいな。
焦ったって、怖がったって、逃げたって、
悩みが解決するわけじゃないんだからな。
こつこつと、ひとつひとつ、焦らず怯えず、
難問を解いていく。
俺はそういう人間になるために、
いまから努力するよ。
(出雲日御碕灯台)
今日のおまけ。
奧さんが帰ってくるのを待つ、たぁたん。
帰ってきたが、遊んでもらえず、
つまらないたぁたん。
一緒にお茶したら、満足して、
お昼寝をするたぁたん。
可愛いね。
おしまい。