山岡荘八著の「徳川家康(16)日蝕月蝕の巻」を読み終えた。
本巻は、秀吉薨去の後、
台頭する内府(内大臣)・家康に対抗すべく、
大納言・前田利家を頼りにする石田三成の話。
家康の天下掌握を恐れる三成は敵意をあらわにし、
“家康に異心あり!”の噂を流すが、
逆に家康の仲裁により三成は奉行の退陰を勧められ、
居城である近江の佐和山城に蟄居することになる。
本作品でも、今まで同様、やはり考えさせらる言葉がたくさんあった。
家康が藤堂高虎にいう言葉。
「いかなる場合にもまず備え、そのあとで、いちばん大切なは、
わが身の姿勢を正しておくこと。
いわばこれが人事を尽くして敬虔に天命を待つの構えじゃ。
その心構えがありさえすれば、無用な短慮や悔いはない。
堪忍はここから生まれて、やがてその人を守るものじゃと信じている」
利家の思う言葉。
「人が人を裁く。などということよりも、
もっともっと大きな裁きが人の一生を待っている」
家康が三成にいう言葉。
「治部どの、進むを知って退くを知らねば、
つまずくのは戦場はばかりではござらぬぞ。
ときに人間は堪忍が第一じゃ。
お身はいまその大事な試練の前に立ってござる。
よく心を静められてご思案なされ。
この家康なども、いま、お身の味おうてござるような
立場に幾度立たされたかわからぬゆえにこそ申すのじゃ。」
佐和山にいよいよここから関ヶ原に向け、進んでいく。楽しみである。
今日のおまけ。
遊び疲れて、冷え冷えタイルでペトリとするおちぇ。
本巻は、秀吉薨去の後、
台頭する内府(内大臣)・家康に対抗すべく、
大納言・前田利家を頼りにする石田三成の話。
家康の天下掌握を恐れる三成は敵意をあらわにし、
“家康に異心あり!”の噂を流すが、
逆に家康の仲裁により三成は奉行の退陰を勧められ、
居城である近江の佐和山城に蟄居することになる。
本作品でも、今まで同様、やはり考えさせらる言葉がたくさんあった。
家康が藤堂高虎にいう言葉。
「いかなる場合にもまず備え、そのあとで、いちばん大切なは、
わが身の姿勢を正しておくこと。
いわばこれが人事を尽くして敬虔に天命を待つの構えじゃ。
その心構えがありさえすれば、無用な短慮や悔いはない。
堪忍はここから生まれて、やがてその人を守るものじゃと信じている」
利家の思う言葉。
「人が人を裁く。などということよりも、
もっともっと大きな裁きが人の一生を待っている」
家康が三成にいう言葉。
「治部どの、進むを知って退くを知らねば、
つまずくのは戦場はばかりではござらぬぞ。
ときに人間は堪忍が第一じゃ。
お身はいまその大事な試練の前に立ってござる。
よく心を静められてご思案なされ。
この家康なども、いま、お身の味おうてござるような
立場に幾度立たされたかわからぬゆえにこそ申すのじゃ。」
佐和山にいよいよここから関ヶ原に向け、進んでいく。楽しみである。
今日のおまけ。
遊び疲れて、冷え冷えタイルでペトリとするおちぇ。