けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

小説「徳川家康(16)日蝕月蝕の巻」(山岡荘八著)

2014-06-27 18:00:00 | 書籍(ビジ本等)
山岡荘八著の「徳川家康(16)日蝕月蝕の巻」を読み終えた。



本巻は、秀吉薨去の後、
台頭する内府(内大臣)・家康に対抗すべく、
大納言・前田利家を頼りにする石田三成の話。

家康の天下掌握を恐れる三成は敵意をあらわにし、
“家康に異心あり!”の噂を流すが、
逆に家康の仲裁により三成は奉行の退陰を勧められ、
居城である近江の佐和山城に蟄居することになる。

本作品でも、今まで同様、やはり考えさせらる言葉がたくさんあった。

家康が藤堂高虎にいう言葉。

「いかなる場合にもまず備え、そのあとで、いちばん大切なは、
 わが身の姿勢を正しておくこと。
 いわばこれが人事を尽くして敬虔に天命を待つの構えじゃ。
 その心構えがありさえすれば、無用な短慮や悔いはない。
 堪忍はここから生まれて、やがてその人を守るものじゃと信じている」

利家の思う言葉。
「人が人を裁く。などということよりも、
 もっともっと大きな裁きが人の一生を待っている」

家康が三成にいう言葉。
「治部どの、進むを知って退くを知らねば、
 つまずくのは戦場はばかりではござらぬぞ。
 ときに人間は堪忍が第一じゃ。
 お身はいまその大事な試練の前に立ってござる。
 よく心を静められてご思案なされ。
 この家康なども、いま、お身の味おうてござるような
 立場に幾度立たされたかわからぬゆえにこそ申すのじゃ。」

佐和山にいよいよここから関ヶ原に向け、進んでいく。楽しみである。

今日のおまけ。
遊び疲れて、冷え冷えタイルでペトリとするおちぇ。


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