けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

小説「窓の向こうのガーシュイン」(宮下奈都著)

2020-10-25 11:40:00 | 書籍(小説)
宮下奈都さんの

周囲にうまく馴染めず、
欠落感を抱えたままて大人になった私。
そんな彼女が額装家のある男性と出会い、
成長していくという物語。



同級生のことを、「クラスの友達」と呼ぶのが
小学校での習わしだった。
友達じゃないのに
友達と呼ぶのはおかしい気がしたが、
私の気など誰も気にしちゃいない。
一度も話したことのないただの同級生を
クラスの友達と呼べば、友達のハードルは下がる。
(中略)
もちろん子供たちは知っている。
そんな友達が百人いたってなんにもならない。

しなくていい、しなくていい、
って思っているのは、意外と身体に溜まるよ。
知らないうちに溜まっていって、
いつかほんとうにしなくていいって
思っちゃうんだ。

私は何も待っていない。
それでも、先生には「今」しかない。
私にあるものも「今」だけだ。
そういう意味で、先生と私は対等だ。
「今」このときを捕まえて
味わいつくさなきゃいけないのは同じなんだ。

しあわせ。素晴らしくあたたかいもの。

******************
本作の中で、卯の花の話が出てくる。
卯の花の匂う垣根に 
ホトトギス、早も来鳴きて🎶
卯の花とは、「空の木(ウツギ)」という
木の花のことだと初めて知った。



今日のおまけ。




寝姿が可愛い。


気持ちよく眠れるのはいいことだね。


おしまい。


コメント
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