けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

小説「家康、江戸を建てる」(門井慶喜著)

2016-11-21 18:00:00 | 書籍(小説)
門井慶喜さんの小説
家康、江戸を建てる」を読んだ。



内容的には、史実に沿った歴史小説。
学校や大河ドラマなどでは、決して取り上げられない人物に光を当て、
家康がどのように江戸の町を作っていったかが書かれている。

『流れを変える』は、
当時、江戸に流れ込み、幾度となく、水害を引き起こしていた、
利根川を鹿島灘に流れ出るよう川を曲げる、伊奈家三代の話。

『金貨を延べる』は、
江戸の町に金貨を流通させるため、新しい貨幣を鋳造する、
橋本庄三郎の話。

『飲み水を引く』は、
江戸城内・下までおいしい水を引き込む、大久保藤五郎の話。

東京の水道橋とは、江戸城内まで水を通すための橋があった場所。
また三鷹とは、家康が鷹狩りをよくした地を御鷹と呼んだことに由来。
その地で飲んだ水が美味しく、江戸の町まで引き込んでくることにしたそうだ。

他にも『石垣を積む』では、石切の親方「見えすきの吾平」。
『天守閣を起こす』では中井清正を取り上げている。

登場人物の言葉には、ふむふむといったものがあった。

『分限者は、しばしば子供より子供じみたことをする』(金貨を延べる)

『言いづらいことを言うときにこそ「おそらく」「だろう」は用いない。
 すっぱりと言いきる。』(同上)

『劈開とは、石がある特定の平面に沿って割れる性質のことをいう。
 そして、この劈開面をなす線を節理という。』(石垣を積む)

司馬遼太郎さんの小説「関ヶ原」に出てくる、『筋目』のような話である。

そして、うちの可愛い子ちゃん。



横になる時、タオルなどを敷くと、顔や顎を乗せる。



そして、掛布をすると、人と同じように寝始める。



可愛い、おちぇりさん。
コメント
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