カタスミ

『バトル・ロワイアル(下)』高見広春著

バトロワ下巻です。
以下ネタバレあり。





















みんな死んじゃうのは分かってるから
どうやって秋也の『生』に繋がるのかなぁ…と思って読んでたけど
だいたい関係無かった…
特に三村が結構頑張ってたので、この子のおかげで首輪無効になるのかなぁ
と思ってたけど、全く目的達成できずで残念…
せめて途中まで作っていた大がかりな仕掛けを
秋也達が上手く使う…とかあったらよかったなぁ…

反面、委員長の内海は瀕死の秋也を助けたりして
上手く絡んできたかなぁ…と思います。
が、そのせいで速攻仲間割れで全員死亡って言う
なんとも悲しい結末に…
それにしても秋也もてすぎでは…?(;´Д`)

好きな女を捜して告白した杉村も
結局そのせいで好きな女を死なす事になっちゃうんだもの…
なんとも皮肉な話…

滝口君はとっても良い子で人を信じすぎて結局死んじゃうけど
まだ死に方はマシな方だった。
ひどいのは旗上だよなぁ…
あんなに疑ってるのになんで色仕掛けにコロッとやられるの…
だいたいこんな状況で色仕掛けしてくるやつなんか
めっちゃうさんくさいやろ!
男の性というやつですか…?

全体的にみんな恋愛脳なので
やっぱり中学生ってのがすごく違和感があった。
知識も豊富すぎるし、やたらませてるし、
高校生設定の方がしっくりくるよなぁ…
中学三年生の男子なんて、女子が好意を示したら
『うっせー!お前なんか嫌いだ!ブースブース!』
という反応だと思うのですが(偏見w)

後さぁ、最後の方まで残ってた稲田さんの扱いがひどすぎて…
あ、この子コロスの忘れてたわwwレベルの雑なエピソードだったので
これもうちょっと何とかならんかったの…
何だよ戦士プリーシア・ディキアン・ミズホって…(;´Д`)

相馬光子は意外にあっさり死んでしまって拍子抜けだが、
逆に桐山はこれでもかってくらい死ななくて、ちょっと笑ったわw
いくら防弾チョッキ着ててもそんな弾丸雨のようにくらって
無傷なんておかしいやろがい!
手とか頭とかに一発も当たってないの、もう能力者ですよね?w

まぁ、他のやつも大概タフなんですがw
死にかけてた秋也も最後は海泳いで船占領するくらいには
銃ぶっぱなしてたし、川田も致命傷負いながら
坂持をぶっ殺すくらいは余裕で動いてたしw

しかし、これって川田の話だよねぇ…
ハッキングして、一矢報いる為に情報抜き出して、
プログラムに参加して、秋也と典子を助ける…
川田いなかったら詰んでたぁ!!
わざとプログラムに参加したのかしら…?
主役は川田で良いと思う…
残念ながら川田は桐山に食らった傷のせいで死んじゃうけど…
でも死ぬの結構後過ぎて、そんな我慢できんの逆にすごい…ってなるわw
映画のシーンで3人で船に乗ってる所をちらりと見たので
3人助かると思ってたんだけどなぁ…結局2人しか残らなかった…
せめて後1~2人助かってたら良かったのになぁ…

最初に桐山がコイントスしてゲームに乗るか否かを決めて
結局ゲームに乗る方を選択したのですが
これ逆にゲームに乗らない方を選択してたら
どんな事になってたかちょっと見てみたいわぁ。
ifの世界…っちゅー事で…
桐山と三村と川田が協力したら
もっともっと生存者多かっただろうなぁ…

プログラム実施する理由がクーデター防止の為って坂持が
言ってたけど、そうはならんやろ…
生き残った生徒も、死んだ生徒の家族も、
みんな恨み辛み抱えて生きてくだろうし、
どこかでどっかん爆発するでしょうに…
そうは思わんのかねぇ…?
ただ実際世界にも恐怖政治で治めてる国もあるので
なんとも言えないけど…

全体的な感想としてはまあまあ面白かったかな?
なんとなく話を知ってる部分があったので
その分全くの白紙で読むよりは面白さ半減してるかな?
ただ、文章はほんとひどくて、くどいし、
これ使い方あってる…?みたいな言い回しがあったり、
こんな使い方する…?みたいな表現があったり。
文章の途中に別の文章が挿入される、みたいな表現が多々あるので
結構分かりにくくなってしまってたりもする。
ストーリーも脇役の子は出てきたらすぐ死んじゃうから、
もうちょっと全体的にいろいろ絡ませて欲しかったなぁ。
(少しの間仲間になるけど離れていくとか…
この子のおかげで後から秋也達が助かったとか…)
しかし、デスゲームの元祖といえばバトロワだと思うので
完全に発想大勝利、といった感じですかね。
星は3つです。
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