カタスミ

『ルビィ』重松清著

自殺した女子高生とおっさんが
7人の人間の命を救う為奮闘する話。
以下ネタバレあり。























よかった。
この人の話はすげぇ沁みるんだわ。
ただ流星ワゴンとかもそうだけど、極端に性描写が激しかったりするので
そのギャップがちょっとなぁ…という所。

一番共感できたのは2番目の島田さんの話かなぁ…
夢と現実のギャップというか、
若い頃の夢に対してのキラキラした思いと
酸いも甘いも経験して干からびてしまった中年時と
それでもその好きなものを捨てきれない切なさ…
でもルビィが言ってた通り、好きなものをずーっと好きでいられるのって幸せだと思う。
この時は夢破れてみじめな思いかもしれないけど
その後ネットが発達していく事で
個人でも配信とか出来るようになる訳だから
もしかしたらyoutuberなんかになっちゃって
後からブレイクすることだってなくはないんだし。
その時死んでたらそこで終わりだけど、
その後何があるか分からないから生きてて良かったと思うし、
プロになるって事だけが幸せな事ではないと思うなぁ…

最近自殺が増えてるみたいですが
やっぱり自殺ってすごい罪な死に方だと思います。
ルビィの家族みたいに、周りの人間は一生心に傷を負って生きなきゃならん訳だし。
身近であればあるほど、なんであとのきああできなかったのか…と
思い悩む事になる。
ルビィの弟みたいに、なんで、どうして、って一生考え続けないといけない。
答えのない問題を永遠に抱え込まされるって事だもんね。
他の人の人生台無しにしちゃうよなぁ…
まぁ、死ぬ方はそこまで考えてられないだろうけど。

最後に救うのはダザイさんだとは思ったけど
結局タイムリープみたいな事なのかいな?
この話は、ルビィのセリフで言えば
『生きる事が‘’あり’’』って思ってもらいたい話なんでしょうね。

星は3.8です。
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