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カタスミ

『幸福な食卓』瀬尾まいこ著

父、母、兄、妹の家族の風景を描いた作品。
以下ネタバレあり。

























父が自殺未遂、そのせいで母は家を出て、でも家にご飯は作りに来る。
兄は天才だが、なかなか彼女と上手くいかない。
そんな中で生活する佐和子の何気ない日常。
30Pくらい読んで、あ、これ面白いわ、って思った。
まぁ、何気ない日常なのでこれと言った盛り上がり場面はないんだけど。
文章が読みやすくすいすい読めた。

比較的幸せな日々だったのですが
最後の話でどん底になります。
たった一行で天国から地獄へ落ちたので、その表現はすごいと思った。
佐和子の彼氏が事故で死んでしまうのですが
何もそんな結末持ってこなくても…とも思った。

いろいろ諸問題あるけど、あの家族良い家族だと思うよ。
だからこそ佐和子は大切にしないといけないのかもね。
あんな気にかけてくれる人ばかりいる訳ではないし。
そういう意味では幸せなんだと思う。
でも幸福な食卓って本のタイトルにしてるんなら
やっぱ結末もハッピーエンドが良かったわ。

星は3つ。

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