『代償』伊岡瞬著

友達のお勧めで読みました。
が、先に結論を言うと
私には合わんかったわ＾＾；
お勧め頂いて何ですが
割とボロカスな感想になってしまった…
ほんと申し訳ない…
でも載せるｗｗｗ

以下ネタバレありです。




























登場人物の行動が全く意味が分からなくて
な～ん～で～そ～ん～な～こ～と～す～る～ね～ん～
というつっこみを始終入れながら読んでいました。

あらすじとしましては、

主人公圭輔は子供の頃火事で両親を亡くす。
その元凶でもある親戚の達也の家に引き取られ
シンデレラさながらの生活を余儀なくされる。
しかし良き理解者寿人を得る事でその生活に終止符を打つ。
成長し、弁護士になった良輔だが
殺人事件の犯人として捕らえられた達也の弁護を引き受ける事になる。

というものですが、
登場人物のほとんどがイライラします。

まず主人公　圭輔。
全てのイライラの元凶。
子供時代からイライラした。
なぜ達也が嫌いなのに達也の様々な発言や行動を
大人に言わないんだよ。
嫌だな～、って思ってるのにいいなりなんだよ。
てか、何で煙草吸う時だけ躍起になってんの？
常に流されっぱなしで、それは大人になっても同じで
関わりたくないのに達也に会いに行って
なぜか弁護を引き受ける事になるんだけど
なんで会いに行くねんと。
そしてなんで引き受けるねんと。
関わらんかったらええんちゃうん！？
心の中では有罪になればいいって思ってるんでしょ？
自分が親を殺したかもしれないとか言うのは
全然弁護する理由にならないと思う。
それを利用して達也が殺した可能性もあるとは思わんのかね。
今となっては証拠はないんだから、こいつの気持ちだけの問題。
結局自ら首突っ込んでるんだよなぁ…
わざわざ美果の事も聞くし。なんで達也に聞くの？利用されるだけじゃん。
散々やられてるのに、なぜ学習しない…
100歩譲って、弁護を引き受けるけど
それは実は達也を有罪に持っていく為だった…
ならまだ分かるんだけど、
有罪になってほしいと思いはすれど、
行動は無罪を勝ち取るためのもので。
達也を有罪にする為の行動は最初の地点で全然取らず。
そして達也の策にはまり爆死。
散々痛い目見てるのに、それでも自分からは動かない。
多分寿人がいなけりゃ何もやらなかったと思う。
すぐ諦める。子供時代から全然成長してない。
こいつがもうちょっと自分で行動してくれれば
私のイライラも幾分かおさまったであろうが
始終優柔不断、人に流され、思うばかりで行動しない
というキャラクターであったが為に本当にイライラしっぱなしでした。
後、毒入り疑ってる食べ物あえて食べるの本当に意味分からん。

次に圭輔の両親。
達也の母親の道子にしょっちゅう金をせびられても
なぜかつっぱねずにお金を渡す。
達也の素行の悪さに気づいているのに長期間預かる。
自分の子供がいたらもっと気にしないか？
分かっててその素行の悪さを注意する訳でもなく
付き合いをやめる訳でもなく。
もうそのフラグだめなやつやんってところに
どんどん突き進んでいくのほんとやめてほしい。

紗弓。
素行の悪い達也の言い分のみを信じ込んで
一方的に圭輔を責めるのなんなん？
よくもまぁ、あれだけののしれるもんだわなぁ。
あとでちゃんと土下座して謝ったんでしょうか？
住む所に困ったからって、よく分からない男と住むのはやめましょう。

寿人。この話の良心。こいつがいないと詰んでいた。
いっそこっちを主人公にした方がまだ読めた。
しかしどうしてこういう話の登場人物は
敢えて危ない方へ進むんでしょうか？
さっさと警察に相談すればいいものの
なぜ最後わざわざ犯罪者を呼び出して
真相解明するんでしょうか…
絶対隣の家とかに警察が張り込んでると思っていたら
何かあった時の保険を全くかけていなかった上に
今から警察行きます発言してて驚いたわ。

達也。
人の心を支配する天才とか、自分が悪行に加担した証拠を残さないとか、
鬼畜サイコパスのように書かれていますが
その割に余計な情報べらべらしゃべりすぎなような。
結局それで自滅してるよなぁ？
作中唯一共感したのがこいつの圭輔殴った理由でしたｗ
分かる…良輔にはイライラするよね…ってわしゃサイコパスか。
結構な鬼畜に描かれているのに、なぜか最後に
いろいろ暴かれるシーンではめっちゃ大人しいのな。
犯罪行為を知る人間がわざわざ何の防御もせずにやってきたのに
みすみす見逃すなんてらしくない。
自分は決定的証拠がないからって事？
いやぁ、ちょっと無理があるなぁ…
全体的には行き当たりばったりでいろいろやってきて
運だけよかったバカが、バカなりに計画立ててみたけど、
べらべらしゃべりすぎて撃沈した印象。

なぜわざわざ悪い方へ自らダイブしていくのか？という人達ばっかり出てきて
まぁやきもきするわイライラするわ。
Amazonレビューとか見てると、レイプとかの表現に不愉快になる人多いみたいですね。
嫌な気持ちになるミステリーを嫌ミスって言うらしい。
ふーん、嫌ミスねぇ…どっちかって言うとイラミスだったわ。（上手い）←自画自賛

最初から310Pまではイライラしっぱなしでした。
紗弓が証言覆したあたりからはぐんと面白くなってきたけど
今更遅いわ～！！
せめて最後がもっと爽快感があれば
このイライラも報われたんだけど
犯罪は暴くけど、大して追い詰めてる感じもなくて
まぁ、寿人死ななくてよかったわ…くらいでしょうか。
物語の三分の二がイライラでは割に合わない。

せっかく勧めてくれた友達には非常に申し訳ないが
けんか売ってんのかってくら
非常に辛辣な感想になってしまった＾＾；
感想は辛辣ですが
好きで買ってるので気にせんとって＾＾；
こんだけ書いといてなんやけど
懲りずにまたお勧めしてやって下さい（笑）

でも星は2つです。（おい）

2020年11月追記
主人公の名前めっちゃ間違えてたｗｗｗｗ（直した）