うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

護良親王墓。

2017-11-29 10:40:37 | 旅行・参拝


今回一番やりたかったこと。

護良親王のお墓参りです。

7年前に鎌倉宮に来た時は準備不足でお墓には行けなかったので…。

さて、護良親王のお墓は今は廃寺となった理智光寺にありました。

淵辺義弘は護良親王の首が淵辺の剣の先を噛んで折り、その刃先を口に含んだままだったのに恐れをなし(中国の故事に、口内に刃物の切っ先を含んだ恨みを残した首が献上された際、その首が帝に向かって切っ先を放ったというものがある為)、護良親王の首級を捨てて(ひどい)逃げ出してしまうのです。

その首を拾ったのが理智光寺の僧侶で、手厚く葬りました。
(一説には、親王の世話係として鎌倉まで付いてきていた女性が寺に持ち込んだとも)

現在は寺はありませんが、石段は明治二年の鎌倉宮造営の際に整備され、今も宮内庁の管轄下にあります。

まぁ、しかし瑞泉寺に向かう道の途中から脇道に入ってすぐの場所ですが、紅葉見物で賑わう当日もこちらには誰ひとり来ませんでしたね…。

というわけでものすごい静寂。

木の葉が下の草むらに落ちる音まで聞こえるほど。



山へと続く、落ち葉の積もった長い石段を上ります。

この感じ、なんか既視感…と思ったら、京都阿弥陀ヶ峰の豊臣秀吉さんのお墓参りをした時もこんなでしたね。

お墓参りで賑わっていたのは霊山の坂本龍馬さんと中岡慎太郎さんのお墓くらいです。

長い階段に息が切れます。
まわりではガサガサと何やら獣の気配。

鳥かなぁ?と思ったら、モモンガ!…ととっさに思いましたが、モモンガっているの?
イタチとかそんな獣が逃げていきました(;^_^A
木に登らなかったのでリスではなさそうです。

そんな獣にビビりつつ、ようやく到着。



柵の中にまだ石段があり、近くまでは行けません。

でも柵の回りには枯れてしまった花束やお酒がお供えしてあり、ちゃんとお参りに来る人もいらっしゃるようで嬉しかったです。

優しい木漏れ日の中、静かに眠っているんですね。



後醍醐天皇のお墓参りに吉野に行ったのも7年前の3月だったので、ようやくお参りできました。

二階堂川にかかる理智光寺橋の紅葉も綺麗でした。

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