うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

念願の信貴山

2009-11-06 01:13:28 | 旅行・参拝
数年前から行きたくてもなかなか機会がなかった信貴山にとうとう行くことができました(^^)

古くは宇治拾遺物語つながりで知った信貴山縁起絵巻…

そして聖徳太子関連、楠木正成、極めつけに強烈な松永久秀の信貴山城爆破…

どれをとっても一度は足を踏み入れたいと思っていたところ。

京都滞在だった本日の移動手段はこんな感じ。

京都→奈良(JR奈良線)→王寺(JR大和路線)
王子→信貴山下(近鉄生駒線)→タクシー(15分弱?)

信貴山下からは路線バスが出ているのですが、1時間に1本…。
タクシーが無難です…。
駅前から早速急斜面な道路をのぼり、たどり着いた参道!!



そして写真で見ていたのと同じ虎と本堂のこの眺め!!
信貴山朝護孫子寺…とうとう来ることができました!

そもそも起源は聖徳太子が、蘇我馬子と廃仏派の物部氏との戦いの戦勝祈願をし、
毘沙門天が現れたのが始まり。
それが寅年の寅の日の寅の刻というので、寅がいたるところに飾られているのです。
来年は寅年なので、寅のお守りグッズを買いあさる参拝客をみかけました(^^;)



本堂の毘沙門天の扁額。
本堂は舞台づくりになっていて、紅葉し始めたモミジと下界の風景がとってもきれい~。
本堂では御戒壇巡りもできて、暗闇の中を手探りで歩いてきました~。
今度は心願成就なるか…(^^;)



本堂からの眺めはすばらしいです。
大和の町が一望のもと。
大和、河内を見渡せる軍事的要衝の地であるために古くからお城も作られたのも納得。でもこんな山、攻めるの大変だろうな…登山だよ、まるっきり(^^;)

↓信貴山城跡。



ほぼ山頂にあって、爆破されずに残っていたらどんなだったんだろうと本当に思う!こんな山のてっぺんだよ!?
築城のセンスのあった松永の城…資材運びも大変だったでしょう…。

山頂は「信貴山縁起絵巻」にある空鉢堂が、小さいお堂に囲まれて建っていて、
360度のパノラマです。
急斜面を登った甲斐がありました。

すっかり地元の方のハイキングコースのようで、登山の格好のご婦人方が数組、
ちょうどお弁当を広げて談笑中でした(^^)
そういう山なんだね、信貴山!!規模も大きいですもん。
すっかりうららかでのどかな秋の一日です。

↓そしていらっしゃいました、馬にまたがったりりしい聖徳太子像。
ここでの聖徳太子は武人でいらっしゃいます。



霊宝館では、信貴山縁起絵巻の展示や、楠木正成の兜、松永久秀の書状など、
とっても興味深い展示がたくさん!!超興奮です(^^;)

そして案の定、信貴山縁起絵巻の冊子を購入。
描かれる登場人物の表情がいいんですよね、いきいきとしていて、ちょっと
鳥獣戯画とも通じるものがある。
あと、当時の文化や生活形態を知るヒントもたくさん隠されていて興味深い。



さて、山の規模が大きいので、いろいろ見所が多すぎて大変です(^^)
もちろんうれしい意味で。

地図に惑わされて目指した「奥の院」が思いのほか遠く、結局途中で引き返してきたのですが、その鬱蒼とした山道で廃屋を見つけたり、崩れた鳥居を見つけたり、
廃院があったり、なかなか貴重な体験でした。

その中で迷い込んだ廃院、菊の御紋の入った門扉…明らかに墓所のようだけど、コレは…?といぶかしみつつ、後ろに回ったら「大塔陵」の石碑…。

ココってもしかして…!?
楠木正成と縁だし、あの帝のあの宮様の…!?

最近太平記あたりを浮遊中だった私は、いろいろと考えてしまいました…が、
ちゃんと調べていないので確信が持てません??

とりえず手を合わせてその場を去りました。

歩き回るって本当にいろいろな発見がありますね。
何度も同じ場所を気に入って訪れるのも好きですが、初めての場所はそれに
ワクワク感が加わる分刺激的です。

帰りも結局バスがなく、来た時のタクシーの運転手さんからもらったティッシュの
電話番号を頼りにまたもタクシーを呼び出しました(^^;)

サービスでティッシュをくれたのだと思ったら、こういうことだったのね~。
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