やあ!
皆さんこんにちは!
あれれ? 声が聞こえないぞー!
こぢゃーっす!!
まったく!!
そんなに大きな声を出す必要はないじゃないですか!!
さて
小説の あいさつ
26話ですね!!
今回は長谷部くん視点ではない、私である。
折井だ。
私が入る前は実際の所ギリギリという感じだった、いつ倒産してもおかしくないよいう噂があったぐらいだ。それは社長と部長がダラダラと営業を続けていたからだという、このことに関してはある噂があった。
ここの現社長と板倉商事の重役が繋がっている、そして営業が悪化しきった後に合併、というよりも吸収する気だろう。
その事に気づいた元社長である会長によって私は呼ばれた、今までは会長の力で繋ぎとめていたが、合併するしかないという状況にまで陥ればさすがに諦めるだろうという、強硬手段を彼等はするつもりだったらしい。
そうなれば恐らくだが、今ここにいる社員達は全員クビになる可能性がある。そして会社を売った社長の河野君と間倉君辺りが報酬として、板倉に迎え入れられるといった感じだろう。
確かに我が社、大里工務パーツ。実際のところあまり大きくは無いわけで、それによって辛酸をなめてきた部分もある。
だからと言ってこういう手段にはでて欲しくなかった、自分達で頑張り、そして会社を大きくするという気力が無いのが残念である。
ブツブツ言いながら仕事をしていたら、大きな挨拶が聞こえた。
「ちわーーっす!!」
「おお、おはよう!」
長谷部君だ、彼は最初はおどおどしていたが最近はいろいろと自信がついてきたのだろう、声も大きく出るようになった。
彼もそうだが、ここの社員の若い子達は皆元気があって良い。
大人しい印象があった、保田君も最近ははっきり聞こえる挨拶をするようになった。
やはり挨拶は皆の心を繋ぐ為に必要なのだ、だが勿論の事、結束が高まりモチベーションが上がっている今を良しとしない人もいる。
間倉部長である、その事で社長に怒られたのだろうか、いつも側にいた横田君を怒鳴り散らし、二度と近寄るなと言っていた、だが横田君は今はロクに仕事はしていないものの、どちらかというと谷中君達側だと思われる。
時々かまってほしそうにしているらしく、わざと美味しいラーメン屋があるなどと誘ってる。
私も呼ばれる時があるが、部長に相手にされないのがさみしいのか終始喋りっぱなしだった。基本的に会話の内容は愚痴なのだが。
だが私が一番気になるのはそこではなかった、板倉商事がなぜうちの会社を欲しがっているのかということだ。ある程度大きいが、別にこの辺まで無理して手を出す必要は無いような気もした。
私が難しい顔をして考え事をしていると谷中君がしゃべりかけてきた、金曜日だから皆で飲むというのだ。私にはそんな体力は正直な所ないと言いたいが、折角誘ってくれたのを断るほど野暮でもなかった。
何事も考えすぎは良くない、厳しくすれば子供が良い子に育つわけでもないのと同じで。考えを煮詰めたからって必ず思い浮かぶはずは無い。
むしろアイデアは何事もないときにほど溢れ出る、飲みの席などもってこいなのだ。
「今日は仕事は早く終わりそうなのかね?」
「ん~・・・ぼちぼちだな。どこもトラブルが無けりゃ昨日と同じぐらいだろう」
彼は営業なので戻ってくる時間がマチマチだ、夜遅くまでかかる事があるが、愚痴一つ言わずこなしている。
「めんどくさい場所はすっ飛ばしてくるから、安心してよ」
愚痴は言わないが、余計な事は言うようだ。逆にこういう余裕が仕事の幅を増やしているのかもしれない。何故かやってないはずのゴルフのスウィングをしながら事務所を出て行く、おそらくお客との会話で必要なのかもしれない。
ああいう柔軟性は私も十分に見習うべきかも知れない。
ワンテンポ遅れて長谷部君が付いていった、最初は全くといっていいほど頼りなかった彼だが、最近はようやく”らしく”なってきた。
「さて、私も遅れないように仕事をせねばな」
やはり若者というのは知らずにエネルギーが漏れている、それに対して触発されるようにこの会社も伸びていけばいいと思った。
さて
次回予告!
ナレーション:そういえば、折井さんの視点って珍しいですね
折井:確かにそうだな! 私はオッサンだからな! ハハハハ!
ナレーション:そういえば、来週は新入社員が来るらしいですよ!
折井:会長が新しい人材は宝だというのでな、そういう事になったのだ。
ナレーション:なるほど・・・
折井:ふむふむ、私ももっとがんばらないとならないな
ナレーション:なんか・・・マトモな会話が始めて出来た気がするなあ・・・
皆さんこんにちは!
あれれ? 声が聞こえないぞー!
こぢゃーっす!!
まったく!!
そんなに大きな声を出す必要はないじゃないですか!!
さて
小説の あいさつ
26話ですね!!
今回は長谷部くん視点ではない、私である。
折井だ。
私が入る前は実際の所ギリギリという感じだった、いつ倒産してもおかしくないよいう噂があったぐらいだ。それは社長と部長がダラダラと営業を続けていたからだという、このことに関してはある噂があった。
ここの現社長と板倉商事の重役が繋がっている、そして営業が悪化しきった後に合併、というよりも吸収する気だろう。
その事に気づいた元社長である会長によって私は呼ばれた、今までは会長の力で繋ぎとめていたが、合併するしかないという状況にまで陥ればさすがに諦めるだろうという、強硬手段を彼等はするつもりだったらしい。
そうなれば恐らくだが、今ここにいる社員達は全員クビになる可能性がある。そして会社を売った社長の河野君と間倉君辺りが報酬として、板倉に迎え入れられるといった感じだろう。
確かに我が社、大里工務パーツ。実際のところあまり大きくは無いわけで、それによって辛酸をなめてきた部分もある。
だからと言ってこういう手段にはでて欲しくなかった、自分達で頑張り、そして会社を大きくするという気力が無いのが残念である。
ブツブツ言いながら仕事をしていたら、大きな挨拶が聞こえた。
「ちわーーっす!!」
「おお、おはよう!」
長谷部君だ、彼は最初はおどおどしていたが最近はいろいろと自信がついてきたのだろう、声も大きく出るようになった。
彼もそうだが、ここの社員の若い子達は皆元気があって良い。
大人しい印象があった、保田君も最近ははっきり聞こえる挨拶をするようになった。
やはり挨拶は皆の心を繋ぐ為に必要なのだ、だが勿論の事、結束が高まりモチベーションが上がっている今を良しとしない人もいる。
間倉部長である、その事で社長に怒られたのだろうか、いつも側にいた横田君を怒鳴り散らし、二度と近寄るなと言っていた、だが横田君は今はロクに仕事はしていないものの、どちらかというと谷中君達側だと思われる。
時々かまってほしそうにしているらしく、わざと美味しいラーメン屋があるなどと誘ってる。
私も呼ばれる時があるが、部長に相手にされないのがさみしいのか終始喋りっぱなしだった。基本的に会話の内容は愚痴なのだが。
だが私が一番気になるのはそこではなかった、板倉商事がなぜうちの会社を欲しがっているのかということだ。ある程度大きいが、別にこの辺まで無理して手を出す必要は無いような気もした。
私が難しい顔をして考え事をしていると谷中君がしゃべりかけてきた、金曜日だから皆で飲むというのだ。私にはそんな体力は正直な所ないと言いたいが、折角誘ってくれたのを断るほど野暮でもなかった。
何事も考えすぎは良くない、厳しくすれば子供が良い子に育つわけでもないのと同じで。考えを煮詰めたからって必ず思い浮かぶはずは無い。
むしろアイデアは何事もないときにほど溢れ出る、飲みの席などもってこいなのだ。
「今日は仕事は早く終わりそうなのかね?」
「ん~・・・ぼちぼちだな。どこもトラブルが無けりゃ昨日と同じぐらいだろう」
彼は営業なので戻ってくる時間がマチマチだ、夜遅くまでかかる事があるが、愚痴一つ言わずこなしている。
「めんどくさい場所はすっ飛ばしてくるから、安心してよ」
愚痴は言わないが、余計な事は言うようだ。逆にこういう余裕が仕事の幅を増やしているのかもしれない。何故かやってないはずのゴルフのスウィングをしながら事務所を出て行く、おそらくお客との会話で必要なのかもしれない。
ああいう柔軟性は私も十分に見習うべきかも知れない。
ワンテンポ遅れて長谷部君が付いていった、最初は全くといっていいほど頼りなかった彼だが、最近はようやく”らしく”なってきた。
「さて、私も遅れないように仕事をせねばな」
やはり若者というのは知らずにエネルギーが漏れている、それに対して触発されるようにこの会社も伸びていけばいいと思った。
さて
次回予告!
ナレーション:そういえば、折井さんの視点って珍しいですね
折井:確かにそうだな! 私はオッサンだからな! ハハハハ!
ナレーション:そういえば、来週は新入社員が来るらしいですよ!
折井:会長が新しい人材は宝だというのでな、そういう事になったのだ。
ナレーション:なるほど・・・
折井:ふむふむ、私ももっとがんばらないとならないな
ナレーション:なんか・・・マトモな会話が始めて出来た気がするなあ・・・