あいさつに絡めたギャグですよ
まぁ ボクは 志村派ではなく
カトちゃん派でしたがね
さてさて
小説 あいさつ 17話 今回はギャグシーンが少なめ?な気がする
「そいえばさ、最近横田がおとなしくなったと思わない?」
宮内さんが突如話しかけてきた、確かに言われてみれば最近は部長とのつるみもないような気もする。というか完全に孤立している、元々会社内に友達がいないタイプだったが、さすがに惨めに見えてきた。
だからといって油断してはならない、この男は常に誰かの後ろに回り甘い汁を啜る事だけを考えているのだ。
横田さんは基本的には仕事のできるタイプではない、昔は足を棒にしてまで歩き回る営業で有名だったらしいが、今の部長が出世し始めたあたりから急に仕事への態度が変わってきたらしい。
「なんだよ・・・」
俺は無意識に横田さんを見てしまっていたらしい。
「あ、え。いや、・・・そうだ、昨日のドラマみました?”パラサイト刑事!”」
「は?みてねーよ」
そりゃそうだろう、若者向けの設定、キャラクターも個性は揃い。ある程度の年齢の方が見るものではない。
「ったくよ、どうせ俺が最近孤立してるなーとか思ってるんだろ?」
そういい不機嫌そうに喫煙室へと向かった。
さすがは元営業マンというべきだろうか、相手の反応を見てどういうことを考えてるかの予想ぐらいはつくらしい。昔、足を棒にしたというのは伊達ではないようだ。
最近の横田さんはずっとこんな感じだ、誰かがチラっとでも見ると直ぐに突っかかってきてから喫煙室に向かう。
さすがに少し気の毒になってきた。
「何ぼーっとしてるんだよ、早く営業に行くぞ」
「あ、はい」
確かにぼーっとしてても始まらない、今日は大して軒数を回らなくても大丈夫なので楽だったが、大切な仕事である事には違いなかった。
予想通りかなり早く終わる、今日は全体的に暇だったようで久々に4人で飲みに行く事にした。最近はお酒にも慣れてきたらしく少しは飲めるようになった。
だけど弱いのには変わりなく9時を回った頃にはグデグデになり始めた。
今日は何故か酔いの周りが早すぎたので、一時的な休憩場所としてファミレスへと入る事にした。
「みなしゃんしゅみなしぇん」
「んぁ?何言ってるかわからねえよ」
谷中さんも大分酔っ払ってるのか俺に絡んできた。
そんな状況の中でも宮内さんは冷静である、だがどこか遠くを凝視してるように見える。そして散々絡んでいる谷中さんの口を止めてから少し小さな声で言った。
「ねえ・・・後ろの方にいるの、横田じゃない?」
その言葉で酔い気味だった谷中さんの目つきが変わる、そしてこっそりと覗き込んだ。
時間的に10時近いのでさすがに客数は減っていて声が聞こえる。どうやら家族で来てるようだった。
「すまんね、久々の外食なのにファミリーレストランで」
「いいんですよ、で、お仕事の方は最近どうですか?」
「ああ・・・、まあまあだな。中々会社の奴等も仕事を覚えないからな」
んぁ!?なんだ元々偉そうな態度だったが、部長のケツについてく程度の事しか出来ないはずのヤツに、仕事を覚えないとか言われたくはない。
「パパ!本当に好きなの食べていいの?」
「ああ、どうせならこのデラックスハンバーグセットでも頼みなさい」
「やった!」
今の子供にしては珍しく無邪気に喜んでいる。最初は口の悪いダメ上司の家族水入らずを邪魔してやろうと思ったが、子供が本当にうれしそうにしているのをみてやめた。
「・・・・ここをでましょうか、結構水飲んで気分すっきりしましたし」
「ですね・・・」
保田さんは目の前にあったアイスを急いで口にしまいこむ、そして冷たそうな顔をしながら飲み込んだ。
俺たち4人は気づかれないようにこっそりと店を出た。
「そういえば・・・・横田さんの家こちらの方でしたね」
保田さんがボソっという。
「ちーくしょー、なんだか変な気分になったーー、飲みなおすかー!」
「ええっ!?ちょっと・・簡便してくださいよ・・・」
「何だこの野郎!テメーは強制だよ!」
そういい俺を連れ去る、夜中の町に一人の男の悲鳴が鳴り響いたのであった。
変でもいいじゃないか
なんかこの回はイマイチだったな・・・ うん、思い通りの出来ではなかった・・・orz