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エフェクター

2011-01-19 10:56:25 | 小説
の 話は置いておいて・・・・



あいさつ 23話


前回から  次回予告のコーナーを設けました



当然続けます





最近、横田さんは大人しい。前は部長にべったりとくっついて皆に野次を飛ばしていたのだが。最近はまるっきりである、どうやら間倉部長に見捨てられたようだ、あそこまできっちりくっついてくれる人などそうそういないと思うが、間倉部長にも考えがあるらしい。
それが俺たちにとって良からぬ可能性があるが、新人の俺では調べようもなかった。
「どうしたんだね?」
「うぁっ!?」
ぬっと顔を出したのは折井さん、というかいきなり目の前に現れたら迫力がある分驚きが4倍ぐらいだ。
「いやあ・・・なんでもないですよ」
「そうかそうか、やさしい君の事だから。横田君の事を考えているのかなと思ってな」
この人も結構意地悪だ、判っててあえて聞いてくる。
まあ、間違っちゃいないし。このままではダメだとも思っている。しかし、どう動けばいいのかが判らない。
「このままだと・・・横田君の成績では、より風当たりが強くなってしまうしな」
風当たりが強くなってしまったら、あの人が守ってきた家庭が壊れてしまう。
間倉部長にずっと付きっ切りだったのは、家庭を守るため。その為にはたとえどんな人間にでもなろうという覚悟があったのかもしれない、だが一縷の望みも薄れてきた今、横田さんの表情はとても重かった。
「っち・・・仕方ねえなあ」
そういい俺の肩を叩いてきた、谷中さんである。どうやら会話を聞かれていたようで、何かをたくらんでいる様子だ。
「仲良くなるにはよ、この世には便利なものがあるんだぜ」
「それは一体・・・・!?」
きっとその便利なものを使ってるおかげで谷中さんは仕事もバリバリこなすのだ、そうに違いない。俺は秘訣を聞けるのだと思って身を乗り出してしまった。
「これだよ」
そういい右こぶしを軽く前に突き出し手首を動かし拳を上げた。
「飲みだ」
ジョッキを飲むポーズらしい、もっとすごいのを期待していたせいで俺は落胆する。
「おいおい、全国共通だぜ?まあ・・・相手が酒苦手だったらダメだがな」
目線がちょっと痛い、どうやら酒が苦手な相手とは俺のことのようである。確かに俺はお酒が強くはない、だからと言って最近はめまぐるしい成長がある。ジョッキ1杯ぐらいなら苦手なビールもいただけるのだ、最早大人の男である。
「さて・・・じゃあ、横田を誘う役割を・・・・・ハセ、君に任せた」
「任せてくださいよっ!!!って・・・・俺ですか!?」
やりたくてこのノリ突っ込みをしたのではない、できればやりたくはなかった。だが、本能がそうさせたのだった。
こうなってしまってはやけくそである、横田さんは俺の事を毛嫌いしている部分があるが今日はフレンドリーに接しようと思う。なんて言っても俺はクラスで浮いてる子をほっとけないフレンドリーなヤツだった、と思っている。きっと横田さんは寂しさが爆発してツン状態なのだと思う、やさしく接すればデレに入る。
そうこの世はツンデレで出来ているのだ!
ツンツンしている人間ほど実は構って欲しいに違いない、一匹狼なんて言葉は所詮は幻想なのだ。横田恐るに足らず!!
などというくだらない葛藤を脳の奥にしまいこみ、横田さんの近くに行きました。
「横田さん、今日は絶好の飲み日和ですね!このまま帰りに行っちゃいます?」
明らかに不機嫌な表情を露にした、そりゃそうだろう。あまり好きでもなさそうな奴からいきなり飲みに誘われたのだから。
「いや・・だからですね、みんなで飲みにいくというので行きましょう」
緊張のあまり、同じ言葉を繰り返してしまった。これは凡ミスである、横田さんはかなりめんどくさそうな顔をして目をそむけそうに言った。
「ったくよー、忙しいんだよ。判るか?忙しいんだよ」
とは言うものの、デスクの上に仕事が終わったと思われるファイルしか存在していない。
「でもなあ、どうしてもって言うならついていかないこともないけどな・・・・」
めんどくせー、この人めんどくせー。
「しゃあねえな、付いて行ってやるよ!」
結局はノリノリだった、相当孤立してるのが辛かったらしい。最終的には横田さんが勝手に店まで予約するという張り切りぶり、他のメンツも呆気にとられて終止流されてしまった。




ナレーション:今日も長谷部君はフルスロットルでしたね

横田:おい、ツンデレってなんだよ

ナレーション:・・・・・、ほら、特定の人物にしか懐かない猫みたいなものですよ

横田:はぁ? 俺は猫じゃねえぞ!

ナレーション:さて! 次回は・・・

横田:じゃあよ、ヤンデレってなんだよ!

ナレーション:なんでそんな言葉知ってるんですか・・?

横田:ん、ああ。長谷部とかがしゃべってたな

ナレーション:ほほう・・・、さて次回ですが・・・

横田:なあ、そういえば・・・

ナレーション:あの人が風邪に!?

横田:腐女・・

ナレーション:お楽しみに!!