これエレ!  ~これはこれはエレガントなブログもあったものだ~

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あと

テンプレと表示絵がよく変わるのはいつもの事

ヘロー!!

2011-01-22 08:34:07 | 小説
正しい発音は



ヘィロウゥだ!



語尾が上がる感じ!!




なんで そんな事を言うかって?


昔間違え電話で外国の方にかけてしまった事がありましてね!



さてさて  今回は 英語であいさつしました


さて


小説 あいさつ  24話かな・・・



はじめまーす





2月の中旬、雨も降らずに空気が乾燥している。そのせいなのかお客さんでも風邪を引いている人が多く、俺と谷中さんは十分に気をつけるようにしてはいた。だが・・・・、風邪というのは流行りの物だ、誰かが引いてしまえば感染する可能性も高い。
1分1秒すら休ませてくれない咳が襲ってくる、怖くてマスクもはずせない状況なのである。
「うぅ・・・・ぐしゅ・・・ごほっ・・・げふ・・・」
「大丈夫ですか・・?」
谷中さんが俺の隣でぐったりしている、冒頭の感じから言うと俺が風邪を引いたようにも思えるが、実際は俺は帰ってから一度も欠かすことなくうがいを続け、規則正しく睡眠を取る事によって風邪を防いだ、つまり俺の健康な肉体が風邪を寄せ付けなかったわけである。
だが、谷中さんはかまわず夜の繁華街へと繰り出していった、もちろん遊びではなく営業の一環なのだが・・・。
「と・・・とりあえずあと少しで終わるしな、それまでの辛抱だぜ」
心なしか口調がセリフ臭い、恐らく何を言ってもこの言葉しか返ってこないだろう。
RPGの町民みたいな谷中さんを乗せたまま一日分の営業を終えて帰ってきた、ぶっちゃけ仕事をしていたというより、谷中さんの面倒を見ていたという感じが強くて疲労感が2倍だった、いつもは一緒にいると気を使うので疲れると思っていたが、風邪を引いた谷中さんの動きの鈍さに驚いてしまった。
これなら元気な方がマシである、隣で覇気の無い声を出している先輩が、これほど邪魔だとは思わなかった。びっくりしている、兎に角、今までに無い速度で仕事を終わらせ、そしてあまりに危ないので自宅方面の駅にまで送った。
「わ・・・わりぃな」
まだ会社に報告書などもろもろを置きに帰らないとならないのだが、いつもお世話になってるのだしこの位は優先してやってあげたかった、というか気力の無い谷中さんを見るのが不憫で仕方なかっただけなのかもしれない。
どちらにしろこれで一安心できると思った。
「ただいま~」
「おかえり、あれ?谷中は?」
事のあらすじを伝えた、宮内さんはふーん、とだけ言って仕事に戻る。
俺も少ししかないが営業の報告書もろもろを始末していた、大体30分ぐらい経った頃だろうか、突如俺の後ろに気配があることを感じた、かなりまとわり付くようなこの感じは一体何なのか。
そう思って後ろを振り向いたが何も無かった。
「あ、ハセ君。明日って暇?」
「へ?ん~、予定は無いですよ」
「よし、野々花も空いてる?」
「ええ、空いてます」
そういうといきなり時間と待ち合わせ場所を指定してきた、一体何をするのだろうか。折角の休みにこんな美女二人と出かけられるなら夢のようだが、あまり良い予感はしなかった。
次の日、指定通りの場所に向かうと両手にスーパーの袋をぶら下げている、これから何が起こるかが想像できない、場所的にも宮内さんの家の付近ではない。
「さて・・・谷中の家に行くか」
「え・・・?」
「ぼさっとしてない、後輩らしく看病してあげなさい!」
そういい重そうな荷物を俺に手渡す、その重さに一瞬よろめいた。こういう荷物を平然と持つとは、主婦をはじめとした女性方々が買い物に関しては通常の倍以上の力を出すという迷信は、あながち間違いではないような気もした。
宮内さんの案内によりボロいアパートにたどり着いた、正直ウチよりもボロい、一瞬廃墟かと思うほどだった。
恐らく風邪で寝込んでるはずなのに容赦なくインターホンを押す、そうしてダルそうに谷中さんが出てきた。
「・・・・・間に合ってます」
一言だけ言うとドアを閉めた、思いっきり拒絶する感じで。刑事でも足を入れるタイミングが無いほどの一瞬、チェーンをかける音も一瞬だった。だが少し経つと中から女性の声がしてドアが開いた。
「ごめんなさい、この人バカだから新聞の勧誘とお友達の区別付かないの」
高く、そして可愛らしい声が聞こえた、そして俺はこの声に聞き覚えがある。だが目の前の女性には面識がない。
年齢は大体20歳ぐらいなのだろうか?とりあえず20代というのは分かる、若く見えるのは日本人の特徴だが、声が高くとても幼く聞こえる。そのせいで本当は10代にも見える、もしかしたら谷中さんの妹さんなのかも知れない。
「や、元気?久しぶり」
「宮内さんもお久しぶりです、ハムスター小屋みたいな場所ですけどどうぞお構いなく入ってください」
ところどころの毒舌が超気になるがあえて見ぬフリをした、俺と保田さんが呆気に取られている。
「さ、寒い風が入っちゃうから入っちゃおう」
その言葉で正気に戻りドアの中に入り込んだ。




次回予告


ナレーション:乾燥した季節になると風邪に気をつけないといけないですね!

谷中:げほっ・・・げほっーーー!

ナレーション:そういえば、この女の子誰なんですか?

谷中:げほっ・・げほっ、げーほっ!!!

ナレーション:そうですか! それは凄い!!

谷中:ほげっ・・・うげっ・・・げほっ!!

ナレーション:さて次回は・・・ 今回の話の続き! あの女性の正体とは!? 部屋置いてある花瓶のトリック!!


谷中:推理小説じゃねえよっ・・げほっーー!!