患者さまからいただいた感謝のことば(臨床検査技師)

臨床検査技師として理学療法士の先生方と業務する中で、患者さまと会話しています。そんな患者さまのつぶやきを話します。

延命希望しません…

2014-02-16 08:28:51 | 病気
おはようございます。
との菌です。(*^_^*)

先日 休日出勤したときの話です…

その日は 臨床検査技師として検査室での業務でした…

救急外来からの検体が届いた…

【シャバシャバ】の血液でした。分かりやすく言えば…なんらかの原因で出血されていて 貧血がすすんでいる状態…

かなり危ない状態…
急いでヘモグロビン量【Hb】を測る

【えっ?】Hbが4しかない…

通常 健康な方で13~14g/dlはあるだろう

8前後か以下で輸血の指示が出るくらいの数値…

症状は 急性であれば かなりの貧血症状がある 【ふらつきやめまい】もあるだろう…

慢性的に低下してきたなら それほど症状は感じない患者さまも多い…

人間は慢性的な機能低下は うまく対処できるようにできている…

検査技師ならデータの異常は医師に電話連絡をする…

【担当医に電話は繋がらない…】

まさに心肺蘇生の真っ只中でした…

途中までのカルテ記載をみたので 状況は理解できた…

【担当医師は電話をとれない】状態だった

患者さまは88歳男性で家で倒れていたところを発見されている…

発見した人は本当に怖かったにちがいない…

そんな状態から助かる人の方が少ない…

大半は間に合わないだろう…

病院に同行された家族さんは 【延命希望しません】と…

心肺蘇生された患者さまが 助かったとしても どれだけの後遺症を引き摺ることになるだろうか…
【延命】…本当に難しい選択肢だと思う

どれだけ周囲から必要とされているか…

どれだけ今まで闘病生活を送り 苦しんでこられたか…

【延命希望しません】の裏にある 本当の意味はわかりませんが

延命するだけが その患者さまのためになるとは限りません…

そう感じたエピソードでした

コメントを投稿