いやー…。くだらないなあ。柳沢発言のことを追って書いてきたからこれにも触れないと終わらせられないけど。この発言を取り上げれば反撃になると思っている人達って、柳沢発言がどう問題であるかが今だわかっていないのだろう。問題の本質がみえていないということは、柳沢伯夫氏と感覚が極めて近いのだ。何が問題視されているかわからないから、的外れな反論をしている。「柳沢発言を非難する人達は言葉尻をとらえているだけ」という前提だから、大臣は内容について反論も説明も放棄して、ひたすら頭を下げてきたのか? みくびられたものね…。与党にもわかっている人達はいるだろう。彼らは一連のできごとに「あちゃ~」と思いながら、過ごしている。だが、彼らの考えが反映されていないということは、与党の多数派だか実力者達がこういうカラーなのだ。まずい経営者と追随する上司達。「将来この会社はどうなってしまうんだろう」と憂える社員達。下っ端は辛い(会社員なら「上が馬鹿ばっかで、やってらんないよ!」と酔っ払ってわめくところだが。議員だもんなあ…。口の堅い高級料亭で飲むしかないのでしょうか)。野党も悪いのです。責めるのではなく問いただす。何がどう問題なのか、明るみに出た内容を整理して、まだわかっていない与党の面々に示す。与野党がこの論点をどう解釈しどう使いたいかを、国民に示す。それができないから、議論が迷走してしまうのだ。そう。与党議員が野党に移住したくなっちゃうくらいの議論をする。それを目標にしてください。野球では、裏でも表でも攻撃できるのはバッテリーだけ。国会で政府と議論できるのは野党議員だけだ。野手やベンチや観客に歯がゆい思いをさせるな。柳沢発言から引き出せる論点は、日本の社会のあり方の大半をカバーできるほどに、意義深いものだ。与野党はもちろん、研究者や一般男女などを国会に招いてじっくり議論したらいい(どうせ、何年も「対策」とやらを実施したが不発なのだ。急がば回れ、ではないか)。与野党共々、国会議員だけでは実りが貧しくなる、いや、時間と労力の無駄になる気配。まさか…。与野党双方が、この「お前の母ちゃんでべそ」レベルのやりとりでも有権者には有効…と敢えてやってるんじゃないだろうね?