韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

今年もクロツラヘラサギがやってきました

2010-05-19 02:50:57 | 環境保護&エコツアー(2011まで)
 先週の土曜日、WWFの写真展のオープニングが終わってから、写真家の中尾さんと一緒にインチョンのソンド新都市に行って、クロツラヘラサギを見てました。

 クロツラヘラサギは地球上で2000羽あまりしかいない絶滅危機の渡り鳥。ほとんどが韓国の西海の孤島で繁殖をしていて、今までその生態はあまり知られていませんでした。そんなクロツラヘラサギが去年の春、インチョンのソンドにある遊水地の中ノ島で繁殖をして、韓国のニュースでも大きく取り上げられました。

 そのクロツラヘラサギが今年もやってきて、すでに10以上の巣をつくり雛もかえって繁殖に成功しています。詳しくは次のHPをご覧ください、といっても韓国語ですが。タイトルの下の白抜きの文字だけでも説明しましょう。左から順に韓国語-日本語です。
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 この中でお勧めが「動画を見る」でしょうか。かわいいクロツラの動画がいっぱいあります。 

インチョン チョオセ・ネットワーク


 クロツラヘラサギはかわいいのですが、現実は大変です。ネットでは臭いはわかりませんが、この遊水地のとなりはインチョンでも有数の工場地帯。おかげで遊水地のまわりもいやな臭いで充満しています。

 もうひとつ大変なことは、餌場が埋め立てられようとしていることです。このソンド地域はもともと全部埋め立てで順番に作っていきました。いま11工区という干潟がかろうじて残っていますが、ここも3分の1を残して埋め立てられようとしています。環境アセスも通ってしまい、これから干潟がどうなるか心配です。

 
こんな島にクロツラヘラサギが巣を造って繁殖を始めました。韓国語のHPをみればもっと大きい画像があります。



モニタリングをしているソンド干潟を守る会(?)のメンバー。ことしも多くの市民団体が連絡機構をつくって、毎日モニタリングをしています。



モニタリングには子供たちも参加しています。慣れた手つきで一つ一つ巣をチェックしている様子に驚きました。



ソンド新都市の中心にあるケッポルタワー。ここに上ると、干潟の様子もよくわかります。



埋め立てられた干潟。ここには大学が移転する予定ですが、条件が厳しく実際に移転するかどうか不透明な状況です。転売して設けようという噂もあるそうです。反対側には高層マンションとオフィスが立ち並んでいます。マンションは入居が終わりましたが、オフィスビルはガラガラです。果たして経済的な整合性はあるのでしょうか?




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