【「くりや」】
≪辞書で調べてみます≫
厨
(1)料理をこしらえる所。台所。
(2)「厨人(くりやびと)」の略。
≪「くりや」と訓読みする漢字≫
厨 廚 ~(橱)
チュウ/* chu2
くりや <ぬし、主人><ひつ、はこ、たんす>
字統:617
0204/01203・01204-0698/05675
<解字(字統・蜻蛉)>
音符は“尌(チュウ、たてる)”。
食器の“豆”を“手(寸)”に持つ形。調理する意味。
“豆”が「うつわ」の事を“豊(豐)”の字の例が示す
建物の意味の“广”を加えて、
“厨・廚”は、「料理場」の意味。
● 廚・厨は本字
橱・?(01215:[廚:广→厂])は俗字
中国語 台所:厨房(chu2 fang2)
庖
ホウ/ボウ pao2
くりや <料理人><料理>
字統:814
0426/03121・03122
<解字(漢語林)>
“庖”は、肉を包んでおく家屋。 ∴疑問が残る
<解字(蜻蛉)>
本来、“包”は、人体の腹の中に子供を抱えている形。
そこから魚を含む動物の腹の中に何かを抱えている形。
建物の内側で動物の腹の中を割くことが本義である。
∴ 庖丁・包丁
● 庖は本字 庖は俗字
≪意味合いが「くりや」の漢字≫
勹 包 包
ホウ/*
bao1
つつむ(くるみ)(つつみ)<はらむ、みごもる>
<草木がしげる><くりや=台所><パオ>
勹:字統:812
包:字統:813 常用字解:579-3
0180/01049-0181/01063・01064
● 勹は本字 包(包)は俗字
胞 胞
①ホウ/* ②ホウ/ボウ
①bao1 ②pao2
えな <はら、母の胎内><くりや>
字統:816
常用字解:582-3
0627/04859・04860
<元となるのか?>
庫裏・庫裡(くり)
供養や食事の調理などをする寺院の台所。住職やその家族の住んでいる建物。
語源:仏前に供える食べ物や僧の食事などをつくる建物。「庫」はものをしまいこむ建物。「裏」は内側の意。
「庫裏」+建物の意味の「屋」=「くりや」
≪余談≫
御厨(みくりや)~ ウィキペディアから
厨(くりや、台所)の敬語的表現である。
日本の中世では天皇家や伊勢神宮などの有力神社の荘園を意味し、後に地名化した。
現在では御厨市、御厨町等の市町村は存在しないが、過去には次の都市があった。
栃木県御厨町(現在:足利市)
静岡県駿東郡御厨町(現在:御殿場市)
静岡県磐田郡御厨村、南御厨村(現在:磐田市)
愛知県御厨町(現在:名古屋市中川区)
大阪府御厨村(現在:東大阪市)
長崎県御厨町→新御厨町(現在:松浦市)
≪総評≫
厨・廚:食器に盛り付けるポイントから見た漢字
庖:素材を調理しているポイントから見た漢字
≪辞書で調べてみます≫
厨
(1)料理をこしらえる所。台所。
(2)「厨人(くりやびと)」の略。
≪「くりや」と訓読みする漢字≫
厨 廚 ~(橱)
チュウ/* chu2
くりや <ぬし、主人><ひつ、はこ、たんす>
字統:617
0204/01203・01204-0698/05675
<解字(字統・蜻蛉)>
音符は“尌(チュウ、たてる)”。
食器の“豆”を“手(寸)”に持つ形。調理する意味。
“豆”が「うつわ」の事を“豊(豐)”の字の例が示す
建物の意味の“广”を加えて、
“厨・廚”は、「料理場」の意味。
● 廚・厨は本字
橱・?(01215:[廚:广→厂])は俗字
中国語 台所:厨房(chu2 fang2)
庖
ホウ/ボウ pao2
くりや <料理人><料理>
字統:814
0426/03121・03122
<解字(漢語林)>
“庖”は、肉を包んでおく家屋。 ∴疑問が残る
<解字(蜻蛉)>
本来、“包”は、人体の腹の中に子供を抱えている形。
そこから魚を含む動物の腹の中に何かを抱えている形。
建物の内側で動物の腹の中を割くことが本義である。
∴ 庖丁・包丁
● 庖は本字 庖は俗字
≪意味合いが「くりや」の漢字≫
勹 包 包
ホウ/*
bao1
つつむ(くるみ)(つつみ)<はらむ、みごもる>
<草木がしげる><くりや=台所><パオ>
勹:字統:812
包:字統:813 常用字解:579-3
0180/01049-0181/01063・01064
● 勹は本字 包(包)は俗字
胞 胞
①ホウ/* ②ホウ/ボウ
①bao1 ②pao2
えな <はら、母の胎内><くりや>
字統:816
常用字解:582-3
0627/04859・04860
<元となるのか?>
庫裏・庫裡(くり)
供養や食事の調理などをする寺院の台所。住職やその家族の住んでいる建物。
語源:仏前に供える食べ物や僧の食事などをつくる建物。「庫」はものをしまいこむ建物。「裏」は内側の意。
「庫裏」+建物の意味の「屋」=「くりや」
≪余談≫
御厨(みくりや)~ ウィキペディアから
厨(くりや、台所)の敬語的表現である。
日本の中世では天皇家や伊勢神宮などの有力神社の荘園を意味し、後に地名化した。
現在では御厨市、御厨町等の市町村は存在しないが、過去には次の都市があった。
栃木県御厨町(現在:足利市)
静岡県駿東郡御厨町(現在:御殿場市)
静岡県磐田郡御厨村、南御厨村(現在:磐田市)
愛知県御厨町(現在:名古屋市中川区)
大阪府御厨村(現在:東大阪市)
長崎県御厨町→新御厨町(現在:松浦市)
≪総評≫
厨・廚:食器に盛り付けるポイントから見た漢字
庖:素材を調理しているポイントから見た漢字