【「執」が上に乗る漢字】
≪先ずは、これから≫
262-1
執
会意。幸 と 丮(ケキ:P.262参照) とを組み合わせた形。
幸の古い字形は、両手にはめる手枷の形(梏・杻・手械)。
丮(ケキ)は、両手を差し出している形。
▲丮が、「丸」の形になっている
両手に刑具の手枷をはめている形 ⇒ 執
「罪人をとらえる」の意味
のちに全てのモノに対して
「とらえる」の意味に
↓
手に取り持つ→「とる」の意味
用例
執行:とりおこなう
執務:事務を取り扱う。
「おこなう」の意味になる
執
シュウ/* 慣用:シツ zhi2 常用漢字
とる(とらえる) <とも=友人>≪まもる、もり≫
0281/01971
<解字>
上記参照
墊
テン/* dian4
<くだる、土地が低い、じめじめしている><ほる><おちいる><おぼれる>
0290/02077
<解字(字統)>
執は、手錠に両手を差し出している姿。
土は、地中・地下のこと。
囚われた人を地中の地下室に放り込み、その地下室が湿気でジメジメしている様子を表す。
摯
シ/* zhi4
(つかむ)<いたる><手厚い、まじめ><きわまる><いたす><あらい><おる:折る>≪とる≫
0516/03931
<解字(蜻蛉)>
執は、手錠に両手を差し出している姿。
これに“使役”の“手”を付して、手錠に両手を差し出させる形 ⇒ 摯
素直なようにそれにしたがう姿=「まじめ」
縶
チュウ/* zhi2
ほだす=<ほだし、きずな> つなぐ=<縛る、捕らえる>
1043/09140
<解字(蜻蛉)>
縶の正字は、“馽(ほだす≒きずな)”。
“馽”は篆書を見ると「馬の足を縄など紐で結わえている形」に見える。
馬をつなぎとめること。=きずな
執は、手錠に両手を差し出している姿。
つなぎとめる“糸”を付して、つなぎとめる紐 ⇒ 縶
「つなぐ、ほだす」の意味
蟄
チュウ/ジュウ 慣用:チツ zhe2
かくれる <熟語:啓蟄:けいちつ>
1161/10495
<解字(蜻蛉)>
執は、手錠に両手を差し出している姿。
“拘束する道具”
虫を動けなく縛る ⇒ 蟄
※啓蟄(ケイチツ)
贄
シ/* zhi4
にえ=<てみあげ~詳しい解説有り>
<熟語:生け贄:いけにえ~神への手土産>
1253/11365
<解字(字統・蜻蛉)>
“執”は、手錠に手を差し出す事から「とる」の意味がある。
宝物を意味する“貝”を付して、
人と会見する時に贈る土産(礼物) ⇒ 贄
●「いけにえ=生け贄」とは、生きた土産・奉げ物
天帝は、擬声8いけにえ)として、動物の生き血を好んだのか!?
鷙
シ/* zhi4
<あらどり><あらあらしい><うたがう>
1503/14045
<解字(蜻蛉)>
“執”は、手錠に手を差し出し「拘束する」の意味がある。
拘束しないと言う事を聞かずに暴れ出すので、
そうならないように疑いながら隠す ⇒ 鷙
「うたがう」の意味
●鳥の意味には、後に発生したと記載している。
「暴れる鳥」⇒「あらどり」
<日本では扱えない漢字>
慹 : 執/心
漐 : 執/水
謺 : 執/言
騺 : 執/馬
<おまけ>
蓻
シュウ/* zi2
<草木の芽が生え始めたようす><茅萱の根>
1129/10013
<総評>
どの漢字も〝執”の「両手を手錠に差し出す形」にかかわっています。
これらの場合、〝執”〝埶(うえる)”の「丸」や〝巩(キョウ)”の〝凡”などは、少し形が異なり、全てそうだとは限りませんが、起源は「手を差し出す」事になります。
≪先ずは、これから≫
262-1
執
会意。幸 と 丮(ケキ:P.262参照) とを組み合わせた形。
幸の古い字形は、両手にはめる手枷の形(梏・杻・手械)。
丮(ケキ)は、両手を差し出している形。
▲丮が、「丸」の形になっている
両手に刑具の手枷をはめている形 ⇒ 執
「罪人をとらえる」の意味
のちに全てのモノに対して
「とらえる」の意味に
↓
手に取り持つ→「とる」の意味
用例
執行:とりおこなう
執務:事務を取り扱う。
「おこなう」の意味になる
執
シュウ/* 慣用:シツ zhi2 常用漢字
とる(とらえる) <とも=友人>≪まもる、もり≫
0281/01971
<解字>
上記参照
墊
テン/* dian4
<くだる、土地が低い、じめじめしている><ほる><おちいる><おぼれる>
0290/02077
<解字(字統)>
執は、手錠に両手を差し出している姿。
土は、地中・地下のこと。
囚われた人を地中の地下室に放り込み、その地下室が湿気でジメジメしている様子を表す。
摯
シ/* zhi4
(つかむ)<いたる><手厚い、まじめ><きわまる><いたす><あらい><おる:折る>≪とる≫
0516/03931
<解字(蜻蛉)>
執は、手錠に両手を差し出している姿。
これに“使役”の“手”を付して、手錠に両手を差し出させる形 ⇒ 摯
素直なようにそれにしたがう姿=「まじめ」
縶
チュウ/* zhi2
ほだす=<ほだし、きずな> つなぐ=<縛る、捕らえる>
1043/09140
<解字(蜻蛉)>
縶の正字は、“馽(ほだす≒きずな)”。
“馽”は篆書を見ると「馬の足を縄など紐で結わえている形」に見える。
馬をつなぎとめること。=きずな
執は、手錠に両手を差し出している姿。
つなぎとめる“糸”を付して、つなぎとめる紐 ⇒ 縶
「つなぐ、ほだす」の意味
蟄
チュウ/ジュウ 慣用:チツ zhe2
かくれる <熟語:啓蟄:けいちつ>
1161/10495
<解字(蜻蛉)>
執は、手錠に両手を差し出している姿。
“拘束する道具”
虫を動けなく縛る ⇒ 蟄
※啓蟄(ケイチツ)
贄
シ/* zhi4
にえ=<てみあげ~詳しい解説有り>
<熟語:生け贄:いけにえ~神への手土産>
1253/11365
<解字(字統・蜻蛉)>
“執”は、手錠に手を差し出す事から「とる」の意味がある。
宝物を意味する“貝”を付して、
人と会見する時に贈る土産(礼物) ⇒ 贄
●「いけにえ=生け贄」とは、生きた土産・奉げ物
天帝は、擬声8いけにえ)として、動物の生き血を好んだのか!?
鷙
シ/* zhi4
<あらどり><あらあらしい><うたがう>
1503/14045
<解字(蜻蛉)>
“執”は、手錠に手を差し出し「拘束する」の意味がある。
拘束しないと言う事を聞かずに暴れ出すので、
そうならないように疑いながら隠す ⇒ 鷙
「うたがう」の意味
●鳥の意味には、後に発生したと記載している。
「暴れる鳥」⇒「あらどり」
<日本では扱えない漢字>
慹 : 執/心
漐 : 執/水
謺 : 執/言
騺 : 執/馬
<おまけ>
蓻
シュウ/* zi2
<草木の芽が生え始めたようす><茅萱の根>
1129/10013
<総評>
どの漢字も〝執”の「両手を手錠に差し出す形」にかかわっています。
これらの場合、〝執”〝埶(うえる)”の「丸」や〝巩(キョウ)”の〝凡”などは、少し形が異なり、全てそうだとは限りませんが、起源は「手を差し出す」事になります。