オウム平田信被告 第6回公判 2014.1.27.Mon. 山形明受刑者が出廷

2014-01-28 | オウム真理教事件

【オウム法廷再び】火炎瓶事件「平田被告と見張り」 オウム元信者が証言
 産経ニュース2014.1.27 20:54
 目黒公証役場事務長拉致事件などに関わったとして逮捕監禁罪などに問われたオウム真理教元幹部、平田信(まこと)被告(48)の裁判員裁判の第6回公判が27日、東京地裁(斉藤啓(ひろ)昭(あき)裁判長)で開かれた。元信者、山形明受刑者(48)=懲役20年確定=が出廷し、教団総本部への火炎瓶投げ込み事件で「平田被告と見張りをした」と証言した。
 山形受刑者と平田被告は実行役の逃走手助けと見張りをしたとされる。山形受刑者は、事前に平田被告と「誰かが(実行犯を)追いかけてきたら、別の方向に逃げたと言うか、ぶつかるなどしよう」と打ち合わせをしたという。
 火炎瓶事件翌日に地下鉄サリン事件が発生。山形受刑者は火炎瓶事件の際、井上嘉浩死刑囚(44)に「明日、駅ででかいことがあるよ」と言われたという。平田被告に「明日、何かやるんですか」と尋ねると「僕たちはその件から外れた、と言われた」と証言した。
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【オウム法廷再び】背景事情に時間 薄れゆく「本題」 裁判長からクギを刺される場面も
 産経ニュース2014.2.4 23:49
 平田信被告の公判で検察側が立証の中心に据える井上嘉浩死刑囚への尋問が終了した。これまでの10回の公判では2死刑囚を含め計9人が法廷に立ったが、検察、弁護側ともに、教団の教義や審理対象外の地下鉄サリン事件など、背景事情への質問に多くの時間を費やし、裁判長からクギを刺される場面も。「本題」の存在感は薄れつつある。
 「それは再三確認しているのでやめてください」
 第10回公判では、裁判長が井上死刑囚への質問をさえぎった。弁護人が聞こうとしたのは「諜報省」での井上死刑囚の役割。裁判長から質問内容を指摘されるのは、検察、弁護側ともに珍しい場面ではない。
 山形明受刑者(48)が出廷した第6回公判では、時効が成立した警察庁長官銃撃事件と平田被告の関連性について弁護側が意見を求めると、裁判長が「それを証人に聞くことにどういう意味があるのか」と制止。第7回公判で杉本繁郎受刑者(54)にサリン製造状況を事細かに尋ねる検察側には「だいぶサリンの話をしていますので…」と別の質問を促した。
 尋問内容が広がる背景には、教団が犯行に向かった背景も含めて主張立証しようとする検察、弁護側双方の姿勢がある。
 検察側は審理対象の3事件を「教団による組織的犯罪」の一角と位置付け、強制捜査を攪乱(かくらん)するために起こした宗教学者の元自宅爆破事件と同時並行で準備が進んだ地下鉄事件も「必要な範囲で触れざるを得ない」との立場だ。
 これに対し弁護側は、他の元幹部に教団内での序列などを尋ね、当時の平田被告の立場を浮かび上がらせようとしている。
 井上死刑囚への尋問でも地下鉄事件に至る経緯や、麻原彰晃死刑囚からの指示に対する考え方などに関する質問が相次いだ。
 ただ、公判の主要争点はあくまで、目黒公証役場事務長拉致事件や爆破事件での「事前認識」だ。裁判員の質問内容からは争点を意識していることがうかがえるが、証人尋問の大半は終了。裁判員に十分な検討材料を提供できるかは、被告人質問など今後の審理の進め方が影響を与えそうだ。
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◇ オウム平田被告初公判 裁判員裁判 東京地裁(斉藤啓昭裁判長) 2014.1.16 Thu. 詳報 
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