208 グロリア  神に「憐れめ」と訴える。願いを聞け、と迫る。執拗で、歌詩にピッタリの旋律

2007-10-20 | 日録

 明日のミサ曲は、207から210のシリーズにする。本年は222~225のシリーズで賛美してきた。明日からは、この2シリーズ交互に賛美しよう。

 №208グロリア。

「天のいとたかきところには 神にえい光  地には善意のひとに へい和あれ」

 と穏やかに始まる。が、

「世のつみをのぞきたもう主よ われらをあわれみたまえ  世のつみをのぞきたもう主よ われらのねがいをききいれたまえ  ちちのみぎに座したもう主よ われらをあわれみたまえ」

 は、一転、神に「憐れめ」と訴える。願いを聞け、と迫る。執拗で、歌詩にピッタリの旋律。

 私はここを弾くたびに、「歌は祈りであること」を痛感する。このように、主にすがり寄り頼みながら「惨めな魂を抱きしめてください」と清孝のために祈った。歌がなかったなら、どうやって乗り越えることができたろう。歌は支え・祈りである。

 

№145 父よ あなたこそ わたしの神

(2)父よあなたこそわたしの神 わたしのすべてをあなたに

 敵はみなわたしをあざけり 回りの人はわたしをのけものにする 親しい友はわたしを恐れ 会う人は避けて背を向ける わたしは死んだ人のように忘れられ こわれた器のようになった 

 

 死刑執行の宣告から息が取り去られるまでの時間を、そうとは知らず私は教会で独りオルガンを弾いていた。主によって最上の場所が備えられたと思う。

 

 高田三郎さんが死の前にお作りになった「主の祈り」。旋律から、私は、氏の魂・音楽性が、ただならぬ境地に達しておられることを感じた。余りにも素朴であったからだ。ことほど然様に、歌とは祈りの行為そのものである。


3 コメント

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Unknown (rice_shower)
2007-10-21 07:50:10
こちら同様に(迷惑を顧みず)常駐状態のブログがいくつか有るのですが、その中に画家の方、考古学者の方がいらっしゃって、偶々お二人ともクリスチャンなんですね。 私自身は無信仰だけど(理由は簡単で、今更どの神様を選べばいいのか、分からないから)、信仰を有する方々(思い出したが、仏教の研究者の方もいらっしゃる)に共通するのは、しなやかで、(良い意味で)したたかな心をお持ちなこと。

ところで、ラスプーチン佐藤優さんの著書はお読みになったこと有りますか? 同氏の『国家の罠』においても、国策捜査の実相が余すことなく語られています。 intelligence officerとして傑出した仕事を為し(凄い人です。 私、惚れた)、国に多大な貢献をした(が、仕事が出来すぎたため、ヘタレ外務官僚の裏切りに遭い、宗男さんとセットでパクられた)同氏もクリスチャン、神学の専門家。


“祈り”...、美しい言葉です。

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Unknown (ゆうこ)
2007-10-21 11:00:35
>私自身は無信仰だけど
 rice_showerさんは、そのまま(自称右翼・権派)で、十分いい感じですよ♪ 宗教は、胡散臭いですから。

>ラスプーチン佐藤優さん  宗男さんとセット

 思い出しました。そういうことも、ありましたね。著作は、存じませんが。
 最近『反転』を読み返しています。私にはケッコー難しい本ですし、最初感じたほどには田中氏に好感抱けませんが。
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古い記事に (介護員)
2008-07-13 20:03:56
コメント、失礼俺わプロテスタント信者ですが、日本の典礼聖歌集好き、ミサ曲三種類有る中二番目の曲が好き、哀れみ、平和の参加少し歌いずらいけど、三番目の曲わ覚えてませんが、三種類全部歌えます、オルガンが鳴れば、‥‥「一つになろ~お、キリストの内に~皆~一つになろ~を~♪」
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