元生徒から連絡がありました。
合唱際の伴奏のオーデションがあるのでみて欲しい、という内容でした。
中3の子です。中学で陸上部に入り中2の時に退会しました。それからレッスンには一度も来てません。
でも、「中3になって部活を引退してからはよく家でピアノを弾いてます。」という事はお母さんからは伺ってました。
合唱の楽譜をコピーした物をポストに入れて置いてもらいました。
パッと見て「簡単ではない」と思いました。音源を聞いてもテンポは速いし「ピアノソロ」の部分も多いのでちょっと厳しいのではないかな?と思いました。
レッスン見て下さい、と言われてからオーデションまで「中2日」しかなく、私は見てあげることが出来ませんでした。
翌日お母さんから「合格しました」のメールを頂いた時、正直驚きました。
多分「超短期間」で仕上げたのだと思います。
幼稚園で入会した時は、とても勘のいい子でしたが、練習は余り好きではなかったです。
でも「ここぞ」というときはやりました。
小6で初めて伴奏者に選ばれた時はとても嬉しかったです。
そして、今回中3で・・・もっと嬉しい事です。
指導者として、こんな風にピアノを続けてくれてる事は何よりうれしい事です。
そして、あの「伴奏譜」が弾けることは、それだけの力がついていたという事です。
物凄く難しい曲が弾けなくても、コンクールに出てなくても、こうして「ある程度」の曲が弾ける事、これは理想です。お母さんもさぞかし喜んでいらっしゃると思います。
この子は先の発表会で妹と連弾をしました。
実は、この曲は私との連弾でしたが、前日本人の強い希望で急きょ「姉妹連弾」になりました。
ドラム・ベースとのアンサンブルでした。リハーサル無しの「ぶっつけ本番でした」でも、この子なら弾けると思いました。そんな信頼感はありました。素敵な連弾になりました。
私は、「弾きたい!」という気持ちを持って自分なりにピアノを続けていける生徒さんを育てていきたい、と改めて思いました。
合唱際、楽しみにしています。