私たちは春季休業中も職員会議を行い、研修に取り組んでおります。4月5日(月)には緊急対応シミュレーション研修の1回目を行いました。今回は図工の授業中に児童が意識を無くしてしまうという状況の研修を行いました。
まず養護教諭がAEDの場所、使い方について説明しました。本校の場合は、体育館と職員室にあるのですが、型が違うので使用方法をしっかり理解してほしいという話がありました。
次に実際の動きについて全職員で行いました。職員室、各教室に待機し、通常の授業中のシチュエーションで行いました。児童が意識を無くした後、隣の教室や職員室に連絡をして助けを呼ぶ者、心肺蘇生をする者、保護者へ連絡する者、救急車を呼ぶ者、それぞれが役割をしっかり行う訓練を行いました。
10年前、さいたま市で持久走練習の後、小学校6年生の少女が亡くなりました。その時に、AEDがうまく使われず、問題となりました。この後、かけがえのない命を救えるようにと亡くなった少女の名前をつけて「アスカモデル」という救命法のテキストが作成されました。そのテキストを基に、各自治体や学校ではより実践的な研修を行うようになりました。本校でも、2回目は水泳、3回目は持久走と毎年3回シミュレーション研修を行っています。訓練で大切な事は、有事の時のような意識で行動するということです。私たちは子供達の命を預かっています。その命を守ることが教師としての使命の一つです。そういう意味で今回の研修はとても有意義でありました。