神泉小学校ブログ

学校の様子を伝えます。

パラリンピック競技体験事業

2020-11-20 11:49:39 | 神泉の自慢の授業

 11月17日(火)に埼玉県後援の「パラリンピック競技体験事業」の一環として車いすバスケットボールを教職員、児童で体験しました。講師は埼玉ライオンズOBの齋藤智之選手とクールスの種池良太選手でした。自己紹介で自分が負った障害についてのお話をされ、その後車いすバスケットボールと出会い、並々ならぬ努力を日々重ね、チームのレギュラーになったそうです。

 

競技用車いすには様々なものがあり、その日は車いすバスケット用だけでなく、陸上用、テニス用の物もお持ちいただきました。

テニス用

陸上用

バスケットボール用

 

最初に教職員が模範の試合を行いました。皆、夢中になってボールを追っていました。

 

次に子供たちが車いすの慣れの運動を行いました。前後左右への動き、止まる、回転等思い思いに車いすを操作していました。

 

いよいよ試合です。基本的なルールを確認してから始まりました。しかし、やはりのみこみが早い高学年中心でゲームが進んでいきました。それでも、神泉小らしく、高学年が低学年にボールを渡してシュートをさせるなど、ほほえましい場面がたくさんありました。

 

質疑応答でも子供たちは積極的に質問していました。

 

最後は全員で記念写真を撮りました。

 

 実際に体験してみると車いすバスケットボールの概念が180度変わりました。バスケットボール用の車いすは一つのスポーツのためのアイテムであると感じられました。車いすバスケットボールは最初、障がい者のためのリハビリテーションの一環で始まったそうです。しかし、イギリスのルードウィッヒ・グットマン博士は、治療にスポーツを積極的に取り入れ、身体機能の強化と回復で高い成果を上げられると考え、実際に多くの患者は半年ほどで社会復帰を果たし、自分たちの生活へと戻っていったそうです。その後、グッドマン博士の理念はその後ずっと継承され、今のように障がい者スポーツの祭典のパラリンピックが、開催されるようになったそうです。先日いらっしゃった講師の方はここまでになるために並々ならぬ苦労と葛藤、そしてそれを克服する努力があったと思います。しかし、そのことを微塵も感じさせない姿には、人並外れた精神的な強さを感じました。グッドマン博士は「失われたものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ。」という言葉を残しました。この言葉は、障がい者だけでなく、私たちにも響く素晴らしい言葉だと感じました。子供たちは今度の体験で、パラリンピックや車いすバスケットボール、そして障がい者への関心が高まったと思います。