神泉小学校ブログ

学校の様子を伝えます。

11月の全校朝会

2020-11-10 16:24:14 | 神泉の自慢の授業

 11月4日(水)に全校朝会がありました。今回は「地域の人々の地域への思いを知ろう」というテーマで校長先生が有氏神社の「はだか祭り」のことについてお話ししてくれました。今年度はコロナウィルスの感染拡大のため「はだか祭り」は行われないのですが、去年までは何百年も続く伝統行事だったそうです。しかし、その祭りを続けるには「地域の人々の思い」や「人々の協力」があって続いたそうです。そのエピソードについてお話ししてくれました。

  

 有氏神社の「はだか祭り」は秩父瀬地区の氏子といわれる人たちが行う祭りでした。しかし、秩父瀬地区も過疎化の波を受け、氏子の人たちがどんどん少なくなり、参加できる者が少なくなってきました。そしてとうとう祭りができる氏子はほんの数名になってしまったそうです。氏子の皆さんはこれ以上は「はだか祭り」を続けることができないと思い、数百年続いた伝統的な祭りを終わりにするつもりだったそうです。それを聞いた他の神泉地区のAさんたちは「この大切な祭りを終わりにしてしまうのは地域の恥だ。」と考え、地域のつながりを密にする楽しい祭りを行うことを目標に仲間を募りました。その思いが通じ、現在の本校の保護者であるKさんやTさん、Wさんからなる保存会ができ、伝統は守られているそうです。

 

 

 保存会を立ち上げたAさんは次のような思いを持っていたそうです。「子供の時に見た祭りのすごさをたくさんの人に伝えたい。」「祭りは近所同士が仲良くなりきっかけになる。」「子供たちも地元の人たちと触れ合える機会が広がる。」そういう思いや情熱が自分だけでなく、他の人も動かす力になり、やがて大きな力になったのだと思います。自分のためでなく、地域のことやほかの人々のことを考えて行動ができる血がこの地域の方々には流れています。その伝統を子供たちにも受け継いでもらいたいと思います。