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鎌倉五山

 北鎌倉周辺には美味しいお食事処がいくつもありますが、地元建長寺と縁の深い「けんちんうどん」を頂くなら、ここ『鎌倉五山』がお薦めです。

 けんちん汁とは、、崩した豆腐と千切りにしたゴボウを代表とした根菜類、他野菜などをごま油で炒めたものを入れた汁物を言いますが、建長寺の開山「蘭渓道隆」が崩れてしまった豆腐と野菜を煮込んで作ったのが由来とされ、「建長汁(けんちょうじる)」が訛って、「けんちん汁」と云われたとされています。(ただし、普茶料理の巻繊を由来とする別説あり。)


「建長うどんセット」・・・1,050円なり。あじさいご飯もついています。



 うどん自体は普通ですが、大根、ながねぎ、豆腐、こんにゃく、ごぼう、油あげなど具沢山の上に、ごま油の風味が効いたほうれん草がたっぷり入っています。
お汁はかつおだしがベースなんだと思います。なんといっても、ほうれん草を口に入れた際に口の中に広がるごま油の香ばしさは格別で、また、ほんのり柚子も効いていたりと、味のバランスが絶妙!

 ちなみに『建長寺』門前にも「鎌倉五山別館」がありますが、こちらは味が結構違っており、どちらが好みかは意見が別れるところでしょうが、自分の個人的な好みを言えば、やはり本店のごま油の香ばしいほうれんそうがある方が好きですね^^



「行き方」

 JR北鎌倉駅常設改札口を出たら、鎌倉街道を左に進みます。
 横須賀線の踏み切りを越えたらすぐ右手になります。駅から5~6分になります。





「鎌倉五山」
住所:鎌倉市山ノ内1435
電話:0467-25-1476
営業日:無休
営業時間:10:00~16:30

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青梅聖天

 『覚賢塔』で触れた『青梅聖天(おうめしょうてん)』について紹介いたします。
 『青梅聖天』の由来については「新編鎌倉誌」によると以下の通りとなります。

 「青梅聖天は雪の下より小袋坂へ登る左の小坂にあり、巖窟の内に聖天の宮があるため、この小坂は聖天坂と云われます。この宮を聖天の青梅と云うのは、鎌倉の将軍がある日、病が重くなり、季節外れの青梅を望み、諸方に探し求めた所、この『青梅聖天』前の青梅がにわかに実ったため、将軍に奉じた所、病が治ったためと云われています。」

 なお、聖天とは『大聖歓喜天』のことで、諸願を叶えてくれる象頭人身の姿をした男女が抱き合っている姿をした仏教の神様となります。


「青梅聖天」・・・「新編鎌倉誌」にある巖窟は、今はないようです。



「丸山稲荷」・・・境内の一角にあります。扉が壊れていますね。先日行った時には、壊れていなかったけど、大丈夫かな^^:



 「聖天坂」・・・今は階段となっていますが,昔はここが聖天坂だったかと思われます。



覚賢塔」や泉ヶ谷に抜ける脇道はこの手すりの間の所から行けます。



「行き方」
①鶴岡八幡宮西側にある「車祓所」の向かいの道を進みます。


②「里のうどん」脇の道が昔の「巨福呂(こぶくろ)坂の切通し」となります。ここを進んで行きます。


「巨福呂坂の切通し」・・・往時を偲ぶものはあまりないですね。


③「青梅聖天」前に到着です。左手の「聖天坂」の階段を登ります。



『青梅聖天』
住所:鎌倉市雪ノ下2-6
拝観時間:いつでも
拝観料:無料

 『青梅聖天』は、場所柄もあり、観光客の方もほとんど訪れることのない静かな神社となります。
 なお、『青梅聖天』のご本尊『歓喜天立像』は、鎌倉国宝館に収蔵されております。今年度は、7月16日(木)~9月6日(日)「美術のなかの動物たち」にて展示予定となっておりますので、ご興味のある方は、国宝館にも一度足を運んでみてくださいね^^

 鎌倉国宝館のHP       
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kokuhoukan/index.htm
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