セリは春の七草の筆頭にあげられています。中国では強力に精がつく食材として珍重されてきました。 セリにはビタミンA(β-カロテン)・B群・C、およびカルシウム、リン、鉄などが多く含まれ、特に冬から春にかけての健康増進に欠かせません。 肩こりは流れにくくなった血液が、肩やくび筋、背中などにたまるのが原因です。セリに含まれている葉緑素、鉄、ビタミン類は、汚れた血液を正常で健康な状態にしてくれます。 また、セリに含まれる特有の香り成分や苦み成分が、ストレスや高血圧によって起きる肩こりに有効です。また、肩こりからくる目の充血、めまい、頭痛などもとり除きます。 この他セリには、胃腸の熱をとり、肝機能の異常亢進を抑制する働きがあり、二日酔いから黄疸まで効果があり、高血圧、動脈硬化や狭心症の補助療法、糖尿病や脳卒中の後遺症の補助治療としても利用されています。
ちなみに、日本のことわざに、「セリを食べると3年前の古傷が出る」、「厄年にセリを食うな」というのがあります。 これは、セリを食べるとあまりにも精がつくために、かえって無理をしてしまうことを昔の人は知っていて、食べすぎを戒めたものだと言われています。