毎年、夏になると、身体がだるい、活力が出ない、寝つきが悪くなるなどの症状が出るという経験はありませんか? これらの症状を暑さからくる「夏バテ」と思っている方も多いようですが、実は、自らが作り出している「冷え性」体質によるものである可能性が高いのです。 夏になり、冷たいものを沢山摂り過ぎたり、クーラーの温度を下げ過ぎると、身体のバランスを調整している自律神経の調節機能は乱れてきます。
すると、身体の中で本来行われるはずの体温調整も上手く行かなくなってしまいます。 身体が冷えると各臓器の機能も下がってきます。 最も影響を受けやすい臓器は「腸」です。
栄養の消化吸収と排泄を担うだけでなく、様々な免疫系統が存在している腸は、健康を保つ上でとても重要な臓器です。 しかし、腸は「冷え」にはとても弱いのです。 腸の機能が低下すると、
1. 腸のぜん動運動(収縮と弛緩を繰り返す動き)が低下し、便秘がちになる。
2. 血液の循環が悪くなり、栄養が運ばれなくなったり、有害物質の排出が出来難くなる。
3. 免疫細胞の動きが低下する。 といったことが起こります。
つまり、夏になると表れる体調不良は、暑さだけではなく、腸の機能低下から引き起こされる「冷え」も原因になっていたのです。
冷たいものを摂る回数を減らして、できるだけ温かいものを摂ることを心掛け、冷えに負けない身体で、快適に夏を乗り切りましょう!