よりみち文化財

ちょっと寄り道して出会える、遺跡や石仏、史跡や鹿児島の田の神さぁを紹介

求名(ぐみょう)の田の神さぁ

2007年05月28日 | 田の神さぁ
鹿児島県薩摩郡さつま町

ワラヅト
田の神さぁにたすきがけに掛けられている藁の束は、「ワラヅト」と呼ばれるものである。像はもちろん石造であるが、この「ワラヅト」は本物の藁で丁寧に作られている。
「ワラヅト」は、「シキ」や「メシゲ」と同じく、田の神さぁの持ち物としては非常に例が多い。それもそのはずで、中に入っているのは種籾である。
田圃で稲の成長を見守る田の神さぁは、冬(オフシーズン?)には山に入り、山の神になると言われる。
ワラヅトに種籾をしまい、次の季節まで大切に抱えているのだろうか。

なぜ山に入るのだろう?
山には、強い生命力を与える力があるようにも思える。

国道267号沿い。大口市からさつま町にはいってすぐ、峠を下ったところの、求名におられる。




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