鹿児島県 薩摩川内市祁答院町 馬頃尾
自転車で走っていて、あるとき田の神さぁの傍を通ったとしても、それと気付かないことがあります。
それは、田の神さぁがたいてい田圃の方向を眺めておられるからで、
道から見えるのは後ろ姿、ということになるからです。
特に自然石に彫り込まれた田の神さぁとなると、
石表面の風化も手伝っていっそう判り難く、そろそろ今頃は背の高くなった稲穂のなかで人知れずどすんと腰を下ろしています。
このときは祁答院の、たしか馬頃尾「まごろび」という場所だったと思いますが、通りがかりにそういった風化した石が田圃のそばにぽつんとあるのを見て、ひょっとしたらと思い石の反対側に回ってみると、やはり田の神さぁでした。
完全に田圃の方向を正面にしているのではないので、おそらくこの道を反対方向から走ってきたなら、遠くからでもすぐに分かったかもしれません。
それに、田の神さぁはこの祁答院あたりに多く見られるように、綺麗な化粧がなされていました。
昔は顔料を使ったと思われる塗料も、
現在田の神さぁに塗られているのは耐水性の、ちょっと光沢のあるペンキのような塗料です。
しかし、たとえ昔からこのような化粧でこうして立っておられたと言われても、不思議と違和感はありません。
内容の訂正
(2009年1月5日 「馬頃尾」の地名の読み仮名を訂正)
自転車で走っていて、あるとき田の神さぁの傍を通ったとしても、それと気付かないことがあります。
それは、田の神さぁがたいてい田圃の方向を眺めておられるからで、
道から見えるのは後ろ姿、ということになるからです。
特に自然石に彫り込まれた田の神さぁとなると、
石表面の風化も手伝っていっそう判り難く、そろそろ今頃は背の高くなった稲穂のなかで人知れずどすんと腰を下ろしています。
このときは祁答院の、たしか馬頃尾「まごろび」という場所だったと思いますが、通りがかりにそういった風化した石が田圃のそばにぽつんとあるのを見て、ひょっとしたらと思い石の反対側に回ってみると、やはり田の神さぁでした。
完全に田圃の方向を正面にしているのではないので、おそらくこの道を反対方向から走ってきたなら、遠くからでもすぐに分かったかもしれません。
それに、田の神さぁはこの祁答院あたりに多く見られるように、綺麗な化粧がなされていました。
昔は顔料を使ったと思われる塗料も、
現在田の神さぁに塗られているのは耐水性の、ちょっと光沢のあるペンキのような塗料です。
しかし、たとえ昔からこのような化粧でこうして立っておられたと言われても、不思議と違和感はありません。
内容の訂正
(2009年1月5日 「馬頃尾」の地名の読み仮名を訂正)