よりみち文化財

ちょっと寄り道して出会える、遺跡や石仏、史跡や鹿児島の田の神さぁを紹介

紀三井寺の麓で

2008年12月30日 | 建築
和歌山市 紀三井寺

自転車で和歌山市内へ出掛けたときに、紀三井寺の前を通りかかりました。
紀三井寺といえば正月は初詣の参詣者で賑わうところで、境内には文化財指定を受けた建築がいくつもあります。

室町時代・永正6年(1509年)建立の建築として国指定文化財となっている朱色の楼門から階段を上がっていくのが本来の参拝順路のようですが、今日は残念ながら時間が無くて境内へはよりみちできず、楼門を見ながら前を通り過ぎるだけにしました。

ところが、その楼門を通り過ぎてからすぐ、奇麗な彫刻で飾られた門を見かけました。境内に続く参道の一つの入り口にあたる場所ですから、紀三井寺に関係がある建築のようです。
どうやらもともと、ほかの場所にあったものらしいのですが、いつ頃のものかはよく分りません。
江戸時代以降とは思いますが…。

木鼻や斗供のつくりも面白いのですが、松に鳥、龍や獅子などは非常に精緻で、一部は破損していますが、木の質感もあって、こんな場所にこんな建築が残されているのはちょっと意外なほどです。
現在、参拝の道路はすぐ脇を通っていて、この門をくぐって山に登るようなことはありませんが、道は境内からずっと続いていますから、参拝のおりにちょっと遠回りしてここまで来てみるのもいいかもしれません。






今回はデジタルカメラがなくて携帯電話のカメラにて撮影のため、山門全体の写真は撮ることができませんでした。
新年まであと1日、境内にある文化財の建築物の見学も兼ねて、正月は是非ともここに参拝に訪れたいものです。




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宝泉院 ~京都府左京区大原

2008年12月10日 | 紅葉
もう紅葉もすっかり終わりのようですね。
夏に京都に言った際に、大原の川べりに続く紅葉の木を見ながら「秋にはまた是非、」と思っていたところがとうとう来られずに過ぎてしまいました。




写真は宝泉院の書院から観た庭園です。柱の間に見える景色が額縁に飾ったようであることから額縁庭園、と呼ばれるそうですが、確かにこころの落ち着く眺めです。
紅葉の景色といえばやはり三千院、ということになるかもしれませんが、大原のあたりはこのような紅葉の季節に来て見たい場所ばかりでした。

紅葉の景色を逃したのは残念ですがこれからは雪の季節、となれば次は雪景色が楽しみです。


「不断桜」
9月でも一輪だけ咲いていました。
毎年10月から4月頃まで絶えず花をつけるとのことです。
今も花を咲かせている枝があるのでしょうか。
ここに2本ある桜はそれぞれ、かの「声明」にちなんで「呂」と「律」という名前が付けられていると案内板にあります。





音無しの滝。ここまでは麓から川沿いに山道がつづき、景色も紅葉の頃には素晴らしい眺めだったと思います。ただ、道の途中で蝮が身体を休めているのを見かけましたので、足元には要注意のようです。




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