梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

単純原気呼吸法(2)誘導方法

2008年02月14日 | 呼吸法
 単純原気呼吸法の誘導の説明は2月13日の単純原気呼吸法(1)説明に記載していますので、初めはそちらを読み、誘導方法の概要を把握して下さい。ここに書かれている”・・・・・・”の言葉を頭の中で、思い浮かべるのですが、ゆっくりとしたテンポで頭の中で思っていただいた方がよいと思います。

 初めは、誘導を行っても、その現象は自分では実感できませんが、貴方の体の深層部では体が反応しています。実感できなくてもかまいません。
 文章の”・・・・・な~。”  ”・・・・な~。”の間は少し時間を置くとよいです。

①目をつぶって、静かに仰向けに寝て下さい。足は少し開き、手は軽く開き、手の平を上にして下さい。自分がもっともリラックスする位置がよいので、調節して下さい。呼吸は自然の呼吸をして下さい。ヨガのサバーシャナ(死体のポーズ)と同じです。
数分そのままで寝ていますと、呼吸が落ち着きリラックスしてきます。そうしたら②に行きます。
  横に寝ることが出来ない時は、椅子に座って目を瞑って行っていただければと思います。

②原気の信認
 この宇宙空間には原気が満ち溢れています。また、全ての物質はエネルギーの渦から成り立っています。
 次の言葉を頭の中で思います。

 ”万物を微細化すると原子、中性子そして最終的にはエネルギー(気)の渦となり、この宇宙空間にはエネルギー(気)が満ち溢れているな~。”

 この”・・・いるな~.。”が重要です。また、”な~。”と少し延ばすのがよいです。
これが無意識層に呼びかけるのです。けして、”・・・いる。”ではないのです。これは自意識での誘導になります。

③自分の分身の確認
  自分の体とは別に自分の体の外の空間に自分の分身がいると思います。そして自分の意識と自分の分身の意識を分離します。空間にいる自分の分身が、自分の体を観照し、全てをその分身に託し、誘導します。自分の自意識を使いエネルギー(気)の誘導をするのではなく、空間に居る自分の分身の意識を使い誘導することにより無意識なエネルギー(気)の誘導がし易くなります。
 空間にいる自分の分身が自分の体を眺めていると思います。この分身が自分の体を眺めるようにし自分の体を観照し、全てをその分身に託し、誘導を行うと無意識な誘導がし易いです。
 次の言葉を頭の中で思います。

 ”自分の体から離れた空間に自分の体から分かれた自分の分身がいるな~。”
 ”自分の全身を覆うように、包み込むように自分の分身がいるな~。”
 ”その分身が自分の体を眺めているな~。”

と思います。これを数回繰り返します。
自分の体が柔らかなエネルギー体のようなもやもやした物に覆われているような感じがします。それが自分の空間にいる分身です。

④皮膚と空間との微細な密着感
 体の中から空間へのエネルギー(気)の放射、また、反対に空間から体の中へのエネルギー(気)の入射は皮膚を通して行なわれます。その為には皮膚と空間との微細な密着感が重要になります。この皮膚と空間との微細な密着感を作る為には、皮膚の表面を励起状況にし、エネルギーレベルを高めることが有効です。
 幼い時に、晴れた日に太陽がサンサンと降り注ぐ芝生や野原で、寝そべったり、遊び、気分爽快に成った経験が有ると思います。その時の情景を思いだします。貴方の体が体記憶として、体の深層部にはその記憶が残っています。その体記憶を思い出し、誘導に用います。

 ”自分は今、芝生の上に寝そべっているな~。”
 ”自分の体に暖かい太陽の光がサンサンと降り注いでいるな~。”
 ”その太陽の光により皮膚の表面が暖かくなるな~。”

と思います。これを繰り返します。
皮膚表面がほんのりと暖かくなると思います。

⑤皮膚表面からのエネルギー(気)の放射
 全身の皮膚の表面に小さな無数のエネルギーの渦があるなと思います。その中心から宇宙空間に向かってエネルギー(気)が伸びていくなと思います。宇宙空間の力により引っ張られるような感じで、エネルギー(気)が放射されるように思います。自分の分身が自分の体を眺めると、皮膚の表面に小さな無数のエネルギーの渦が有り、その中心からエネルギーが宇宙空間に延びて行く。その流れの先を眺めると宇宙の遥か彼方まで伸びていると云う感じです。 次の言葉を頭の中で思って下さい。

 ”自分の分身が皮膚の表面を眺めると、小さな無数のエネルギーの渦があるな~。”
 ”体の全身の皮膚の表面の小さな無数の渦の中心からエネルギー(気)が出で行くな~。”
 ”そのエネルギーの流れは段々長くなり、宇宙の遥か彼方まで伸びていくな~。”
 ”体の前面、裏面、左右の側面の全身の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”

と思います。これを繰り返します。この回数は全体の時間を考えて調節頂ければと思います。
あたかも宇宙空間に浮かんだ自分の体全体がエネルギーの流れの線でハリネズミのようになっているような感じです。

⑥放射する場所の移動
 エネルギー(気)の皮膚表面からの放射を継続したままで、耳鼻の部分から徐々に手足の指先まで放射する部分を移動させます。自分の分身が眺めるように移動します。

 ”耳・鼻の部分の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”首から上の口の部分の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”首の部分の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”肩の部分の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”胸の部分の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”腹の部分の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”腰の部分の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”両手両足の付け根の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”両腕の上腕部・両足の太股の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”両手の肘・両足の膝の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”両腕の下腕部・両足の膝から足首の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”両手の手首・両足の足首の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”両手・両足の平・甲の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”両手・両足の指の先の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”

と思います。
⑦エネルギー(気)の入射
 今度はエネルギー(気)の流れを180度逆転し、宇宙空間の遥か彼方から、エネルギー(気)を自分の体の全身の皮膚表面に向け入射するように思います。

 ”全身の皮膚の表面から出ているエネルギー(気)の流れが180度逆転して入って来るな~。”
 ”自分の全身の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が全身の皮膚の表面に向かって、前後左右から入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”

と思います。これを繰り返します。この回数は全体の時間を考えて調節頂ければと思います。

⑧入射する場所の移動
 エネルギー(気)の皮膚表面への入射を継続したままで、手足の指先の部分から耳鼻の部分まで徐々に入射する部分を移動させるように自分の分身が眺めます。

 ”自分の両手・両足の指の先の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”
 ”両手・両足の平・甲の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”
 ”両手の手首・両足の足首の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”
 ”両腕の下腕部・両足の膝から足首の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”
 ”両手の肘・両足の膝の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”
 ”両腕の上腕部・両足の太股の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”
 ”両手両足の付け根の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”
 ”腰の部分の前後左右の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”
 ”腹の部分の前後左右の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”
 ”胸の部分の前後左右の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”
 ”肩の部分の前後左右の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”
 ”首の部分の前後左右の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”
 ”首から上の口の部分の前後左右の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”
 ”耳・鼻の部分の前後左右の皮膚の表面に向かって宇宙の遥か彼方からエネルギー(気)が入って来るな~。”
 ”そのエネルギー(気)によって体の中にある老廃物が溶かされるな~。”

と思います。

⑨エネルギー(気)の放射
 今度はエネルギー(気)の流れを180度逆転し、全身の皮膚の表面から宇宙の遥か彼方に向け、宇宙空間の力で引っ張られるように、エネルギー(気)を放射するのを自分の分身が眺めます。

  ”全身の皮膚の表面に入って来るエネルギー(気)の流れが180度逆転して出て行くな~。”
  ”全身の皮膚の表面から宇宙の遥か彼方に向かって、エネルギー(気)が出て行くな~。”
  ”全身の皮膚の表面から前後左右に、エネルギー(気)が宇宙空間に引っ張られるように出て行くな~。”
  ”老廃物が皮膚表面を通して前後左右に、宇宙空間に引っ張られるように出て行くな~。”

と思います。これを繰り返します。この回数は全体の時間を考えて調節頂ければと思います。

⑩放射する場所の移動
 エネルギー(気)の皮膚表面からの放射を継続したままで、耳鼻の部分から徐々に手足の指先まで放射する部分を移動させるように自分の分身が眺めます。

 ”耳・鼻の部分の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”首から上の口の部分の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行いくな~。”
 ”首の部分の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)と一緒に老廃物が出て行いくな~。”
 ”肩の部分の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)と一緒に老廃物が出て行いくな~。”
 ”胸の部分の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)と一緒に老廃物が出て行いくな~。”
 ”腹の部分の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)と一緒に老廃物が出て行いくな~。”
 ”腰の部分の前後左右の皮膚の表面から空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)と一緒に老廃物が出て行いくな~。”
 ”両手両足の付け根の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)と一緒に老廃物が出て行いくな~。”
 ”両腕の上腕部・両足の太股の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)と一緒に老廃物が出て行いくな~。”
 ”両手の肘・両足の膝の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)と一緒に老廃物が出て行いくな~。”
 ”両腕の下腕部・両足の膝から足首の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)と一緒に老廃物が出て行いくな~。”
 ”両手の手首・両足の足首の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)と一緒に老廃物が出て行いくな~。”
 ”両手・両足の平・甲の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)と一緒に老廃物が出て行いくな~。”
 ”両手・両足の指の先の部分の四箇所の前後左右の皮膚の表面から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)と一緒に老廃物が出て行いくな~。”

と思います。

⑪サイクルと回数
 ⑦、⑧の入射、⑨、⑩放射を繰り返します。⑤、⑥の放射を含め放射、入射、放射、入射、放射の5サイクルを基本とします。時間が無い時は放射、入射、放射の3サイクルでもよいです。

⑨終了
 呼吸法を止める時には放射の後に止めて下さい。そうすれば、身体からエネルギーを放射した状態が呼吸法を止めても持続しますので、リラックスした気分でその後も過ごせます。入射後に止めますと、原気呼吸でエネルギーを体に入れ続けますので、身体がそれに耐えられず、異常反応が発生することが有ります。初めは、呼吸法が上手く出来ないので、大丈夫ですが、出来るようになると危険です。その様な時は即、放射を行って下さい。

⑩目覚め
 最後に目を開ける時ですが、最後の放射の後に、静かに目を開けて、手、足の先を軽く、ゆっくりと、ゆすります。溶けて皮膚の表面に溜まっている老廃物を軽く、ゆっくりと、手足をゆすることにより発散します。

 頭の部分には気を入れないで下さい。頭には老廃物が多く蓄積されており、気を入れる事により、何らかの原因でその老廃物が一度に溶け、体に流れ出し、体が耐えられなくなることがあります。瞑想などの行法が恐ろしいのは、この現象が起こる事です。

 この原気呼吸法を行っている時に色々な事が頭の中に思い浮かびますが、それらを振り払うのではなく、また、思い出したなと只遊ばしておく事が重要です。そうすれば自然にそれらは消えます。

 この単純原気呼吸法を行った後は、多分リラックスし、疲れも無くなり、気分爽快になっていると思います。目を開けますと視界も鮮明になっています。初めはエネルギーの流れなど感じられず、誘導の体の反応が分からないと思いますが、原気呼吸法を行う前に比べ、リラックスし、気分が爽快になっているのなら、自分では感じられませんが、身体は原気呼吸法の誘導に反応しているのです。後は、繰り返し、実践することにより、無意識に単純原気呼吸法が出来るようになり、徐々に微細な感覚が育ち、身体の色々な反応が分かるようになります。


 是非お試し下さい。

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