小串から長門市へ小一時間である。下関から上ってくる列車待ち合わせで少々出発時間が遅れている。上ってきた列車はほぼ満員で、乗換の乗客で長門市行きの車両は満員になった。我々の隣に座ったのは偶然にも北九州戸畑から長門市までの年配のご夫婦で、ご主人が俳句で表彰されるとのことであった。このご主人は俳句では全国的に有名であるらしく紅白歌合戦の審査員席にも座った方であった。
見れば普通の好い小父さんだ。失礼になるが、気持ちと感動を十七文字に凝縮させて表現するような方には見えないのである。表彰される俳句は「金子みすず」を詠っていたのが私は憶えていない。
奥様はと言うと、只つき合わされているらしく、その会場には行きたくないらしい。はた迷惑そうであったが、ご主人の体が心配で付き添っているのだそうな。
この一時間は車窓から風景を眺めることはなく、ディーゼルの小気味好いエンジン音、海岸線を快走する車内で、会話を楽しみつつ、あっというまに長門市に到着した。ここで二人と別れ、益田行きの列車に乗り込む。(写真:飯浦駅 自転車旅行で寝た駅である)
見れば普通の好い小父さんだ。失礼になるが、気持ちと感動を十七文字に凝縮させて表現するような方には見えないのである。表彰される俳句は「金子みすず」を詠っていたのが私は憶えていない。
奥様はと言うと、只つき合わされているらしく、その会場には行きたくないらしい。はた迷惑そうであったが、ご主人の体が心配で付き添っているのだそうな。
この一時間は車窓から風景を眺めることはなく、ディーゼルの小気味好いエンジン音、海岸線を快走する車内で、会話を楽しみつつ、あっというまに長門市に到着した。ここで二人と別れ、益田行きの列車に乗り込む。(写真:飯浦駅 自転車旅行で寝た駅である)