かへる 東の国探訪記

何かと話題のぐんうま県在住の『かへる』の某国中心の旅行記&趣味のフィギュアスケートの話題など

ウィーン軍事史博物館(33)

2015-12-26 10:39:28 | 旅行
ここからは最上位クラスの軍服の展示となる。
反射しまくりで写真が見えにくいが、上着の紐飾りが凝っている。
昨日のブログに載せた写真にある豹柄の毛皮は、このように羽織るものだと判明する。


もう少し見やすい角度で撮った写真。
左の軍服は、帽子などから冬の礼装だろう。
これらの軍服は、フランツ・ヨーゼフ帝のものだと思われる。


その足下にあるヘルメットなど。
どれにも双頭の鷲の紋章が入っているが、これがハプスブルク家のものであるのは言うまでもない。
真ん中と右にある馬蹄形のものは、服の上に着たベストのようなもののようだ。


これらの軍服や装備品は、色合いや古び具合からして、おそらく本物だろう。
展示もいくらか厳重で、部屋の中の目立つ位置にある。


赤の軍服も紺の軍服も美しい。
ところで、いちばん左のマネキン以外がかぶっているこの帽子は、いったい何の意味があるのだろうか。
FF(フランツ・フェルディナント皇太子)もかぶっていることから、
皇帝やそれに近い身分の人が礼装の時にかぶるものだろうかと思う。


ここにある軍服も、おそらく式典の際に着用したもの(礼装)で、
実際の戦場には着ていかなかっただろう(目立つから狙い撃ちされそうだ)。
そもそも、第一次世界大戦のころはフランツ・ヨーゼフ帝は80歳を越えるご老体だったため、
実際に戦地に赴くこともなかっただろうけど。

ウィーン軍事史博物館(32)

2015-12-25 21:42:41 | 旅行
ここからまたもや軍服の展示。
色や形からすると、偉い人用と思われる。
黄色いたすきのようなものの名前を知らなかったが、後で調べて大綬(英語ではSashサッシュ)というのだとわかった。


その左側(ショーケースの真ん中)には、地図や書物などがある。
説明書きには何と書いてあるかわからないが、どうも陸軍参謀に関するもののようだ。


その左側(最初の写真とは線対称の位置)にはやはり軍服がある。
大綬のかけ方が逆になっている。
通常は最初の写真のように右肩から左腰にかけるものだそうだ。


これはわたしの職場にある演台(小)というか司会者用の台に似ている。
偉い人(将軍とか)が話すときか、聖職者が説教をするときの台だろうか。


これは地図だが、オーストリア=ハンガリー二重帝国の範囲である。
黄色と黒の小さな旗が、主だった都市に立っている。
この旗は、オーストリア帝国の旗である。
都市の名前を見ると、ウィーンやグラーツといった現在の墺国のものの他、
サラエボやティミショアラやプレスブルク(ブラチスラバ)といった現在は他の国のものもある。


これは勲章(十字型はドイツ帝国のものだろう)。
勲章は胸に飾るものだと思っていたが、
いちばん良い勲章は大綬に付けて腰に下げるのだそうだ。


これは形状からすると、乗馬の際に鞍にかけたものだろう。
上にかかっている豹柄の毛皮はフェイクファーなどではなく、本物に違いない。


やたら高価そうな展示だと思っていたら、このあたりはフランツ・ヨーゼフ帝に関するもののようだ。







ラストクリスマス騒動

2015-12-24 21:35:49 | 日記
今日、職場でパソコンを開いたら、Yahoo!のトップにこんなニュースがあった
『ワム! のXマス曲、24回連続放送=ラジオ局に抗議殺到―オーストリア』
何ごとだろうかと読んでみると…

墺国ケルンテン州のラジオ局アンテネ・ケルンテンのDJジョー・コールホーファー氏(27)が、
先週金曜日(18日)に2時間にわたって
英国デュオWham!のヒット曲『ラストクリスマス』を24回連続で放送した
こんな行動に出た理由は、「人々がクリスマスの雰囲気に十分浸っていないから治療のため」だそうだ
その間リスナー100人以上から抗議の電話が来て、
終いには氏の4歳の娘から
「パパ、おかしくなっちゃうわ」
という電話を受けて、ようやく曲をかけるのをやめたという

記事を読んでいる間、そして読み終わった後も笑いをこらえるのに苦労した

ラジオ局の責任者は、「滑稽な話ではあるが、当然報いもあるべきだ。
罰として、彼にはクリスマスと大晦日に働いてもらうことにした
と述べたそうだ。

わたしはFacebookで、このアンテネ・ケルンテンのページに『いいね』し、フォローもしている
さっそく、ページを見てみたら、この一連の騒動に関する投稿がある
件のDJ氏がフェアリーライト(電飾用のコード)でぐるぐる巻きに縛られて、
口にテープが貼ってある写真まであった
さらに、動画までもある(どうもYouTubeにアップしているらしい)
http://www.antenne.at/kaernten/mediathek/der-last-christmas-wahnsinn-mit-joe-kohlhofer/?xtor=CS1-15
ラジオ局が厳罰に処したとは、とてもじゃないけど思えない

墺国という国は、ヨーロッパの中ではそれほど日本人にはメジャーではない(と思う)
しかし、このような腰の砕けそうなニュースがたまに飛び込んでくる
昔見た何かの調査では、墺国は世界幸福度ランキングで3位だそうだ
おめでたい国民性と関連性があるのかもしれない(一応褒めてます)

なお、墺国は世界平和度ランキングでは、
堂々の第一位である


追記:今夜はクリスマスイブであるが、我が家の夕食はご飯に味噌汁に肉じゃがであった
この数年というもの、うちではクリスマスイブにケーキやチキンはない
妹に言わせると「クリスマスは25日に祝うもの」だからだそうだが、
本当は25日からケーキもチキンも安くなるから
であることを、わたしを含む家族全員が知っている

生まれて初めて買った音楽は…

2015-12-23 14:52:10 | 日記
それはThe Policeの『ドゥドゥドゥ・ディ・ダダダ』(日本語版)である。
洋楽に目覚めた頃で、MVで見たThe Policeのかっこよさに惹かれて買ったのだが…
演奏もアルバムに入っている原曲そのままで、スティングが大真面目に日本語で歌っていて、
その日本語がまた上手いのだが、何かが違う…
わたしの洋楽聴き始めは文字通り黒歴史である

ウィーン軍事史博物館(31)

2015-12-23 14:08:49 | 旅行
これは軍服。
一緒に飾ってある装備品などから、これらは後ろに飾ってある写真の方々の軍服だと思われる。
2列ボタンの制服は、大佐や大尉や元帥といった、位の高い軍人のものである。


これは聖職者が着る上着にも見えるが、首に掛かっているアイマスクのようなものは何だろう。
(まさか寝間着ではあるまい)
後ろから怖いもの(曲射砲)が狙いを定めている。

その足下には、背負子やロープや『かんじき』のようなものがある。
雪山用の装備にしては、この白い服の布地が薄すぎるような気がする。


これはトーチカの屋根と思われる。
砲弾による損傷(大穴)が生々しい。


屋根の内部はこうなっている。


これらはトーチカの壁。
転々と開いた丸い穴は、砲弾によるものと思われる。

砲弾が刺さったままの穴もあるが、中から重火器の先が出ているものもある。


これは十字架に架けられたキリスト像。
兵士たちはこの像に向かってどのような祈りを捧げたのだろうか。


これらは偉い人用装備品。
写真は、将軍など軍の幹部たちだろう。

ここに写っている小切手帳のようなものは何だろう(表紙の文言を調べたが、辞書に載っていない)。
鼻に載せるタイプのめがねがある。

ヘルメットの紋章は、ドイツのもののようだ。
下に説明が書いてあるが、それによると、これらは陸軍大将の持ち物らしい。